2014年3月6日木曜日

米国:アルツハイマー病死亡8万4千名 vs 日本 4163名 ・・・ 死因統計のいい加減さ


意外と認識が低いのが、死亡診断書から推定された原死因決定の仕組み
http://www.mhlw.go.jp/toukei/manual/dl/manual_h25.pdf
基本はI欄の最下欄の疾患がその上の欄に記載されたすべての疾患を引き起こす可能性がある時に、その最下欄の疾患を原死因とするという一般原則

Contribution of Alzheimer disease to mortality in the United States
 Bryan D. James, et. al.
Neurology, Published online before print March 5, 2014
A larger number of deaths are attributable to AD dementia in the United States each year than the number (< 84,000 in 2010)

米国内アルツハイマー型認知症寄与死亡数は、2010年で 8万4千名



日本の人口動態統計では、アルツハイマー病死亡者数は、平成22年 4163名、平成21年 3460名・・・ 

日本の方が高齢化進んでるんじゃ無かったっけ?


こう記載されたら、主死因:アルツハイマー型老年認知症

I欄
(ア)
肺炎
1週間
(イ)
アルツハイマー型老年認知症
20年間
(ウ)


(エ)


II欄



 一方、こう書かれたら、主死因:肺炎




I欄
(ア)
肺炎
1週間
(イ)


(ウ)


(エ)


II欄
アルツハイマー型老年認知症
20年間



「喘息」「COPD」などは死因順番にこだわってる学会がある。これって、調査内容の質の担保にこだわった方が良いと思う。これらの疾患の講演会の冒頭、このことが語られる比率が高いが、なんだかなぁ・・・と思う。

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