2014年3月1日土曜日

【喘息と無呼吸】吸入ステロイド高用量で閉塞型無呼吸悪化?:上気道虚脱悪化、脂肪比率・容積増加の可能性

この前、某民放テレビ見てたら、閉塞型無呼吸やってた。治療適応以下のAHIなのにCPAP治療したり、気道虚脱の説明では無く閉塞と説明したり、無呼吸で突然死するという信じれない発言をしてた。無呼吸専門医師というのに・・・ひどい内容だった。医師自身が編集したのではないから、おそらくテレビ局編集の問題だとは思う(思いたい)が・・・。こけおどしの世界だった。


閉塞型無呼吸とは、その名称とは異なり、上気道閉塞の本体は気道虚脱(collapse)である。故に、前提としてある程度強い陰圧がないと気道虚脱は生じない。故に、気道閉塞で死ぬって事は一般にはあり得ないのだ。それさえ理解してないように思えた放送だった。


これとは関係ないが、無呼吸症候群診療の歴史は日本では浅い。故に、不勉強医師も専門と名乗る場合もあるのかもしれない。


さて・・・


閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、喘息で多い。しかし、未知のメカニズム。吸入ステロイドが寄与するかもしれない。ということで、パイロット研究。



ほとんどが女性、若年ということであり、さらに喘息コントロール良好で、上気道虚脱のすくない対象者ということで、影響の出にくい群。この群でもやはり16週間高用量吸入ステロイド(FP 1800μg/日)で、上気道への影響もたらす可能性が示唆された。

上気道の虚脱増強し、上気道抵抗増加させ、閉塞型無呼吸へつながる可能性示唆!
喘息治療がOSA悪化する可能性があれば問題。特に、中高年男性において・・・

Effects of Inhaled Fluticasone on Upper Airway during Sleep and Wakefulness in Asthma: A Pilot Study
J Clin Sleep Med 2014;10(2):183-193.
18名の(平均年齢 26±6歳)、吸入ステロイドnaiveは喘息軽症例 
高用量フルチカゾン 

検討項目は、上気道(JAW)虚脱(Pcrit: 受動的閉塞限界(critical)圧)、舌の力(Pmax 最大等張圧力(KPa表現)、運動耐用能(Ttot:Pmax50%維持能力3回トライアル能力))、MRIによる上気道周りの脂肪比率・容積

全般的に、咽頭虚脱:pharynx collapse (Pcrit) 増強し、陰圧になる(平均 ± SE  -8.2 ± 1.1 vs. -12.2 ± 2.2 cm H2O, p = 0.04)  
この咽頭虚脱への効果はベースライン特性(高齢、男性)に依存する。
一方では、この効果は、Pcrit低下すなわち咽頭陰圧減弱よる喘息コントロール悪化となる
全体的に、舌の力(Pmaxは増加 (anterior p = 0.02; posterior p = 0.002)するも、舌の運動耐用・ Ttotは微妙(anterior p = 0.0007; post 0.06)

MRI研究された群では、喘息コントロール改善する一方、脂肪部分と脂肪容積は20.6%、15.4%増加、 Pcrit変化なし





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