“AII受容体はAT1とAT2の2つがあり、AIIの大部分はAT1に結合して上記のような作用を発現する”。そのうち、AT1受容体アンタゴニスト、すなわち、サルタン系(sartans)は、高血圧・糖尿病腎症・うっ血性心不全に対し薬物的に用いられる。
一方、アンジオテンシンII受容体 type2、 angiotensin II receptor type 2 (AT2)は、血圧作用無く、商品開発上も無視され続けてきた。
As drug target reemerges, the question is to block or stimulate it
Cassandra Willyard
Nature Medicine 20, 222 (2014) doi:10.1038/nm0314-222
Published online 04 March 2014
アンギオテンシンII
EMA401というAT2結合物質は阻害的作用で、帯状疱疹ウィルスによる遷延神経障害改善示唆。ヘルペス後疼痛治療への期待。
逆に、AT2アゴニストの開発、心発作・卒中後外傷ご受容体増加し、組織修復機転の可能性有り
LP2-3は、AT2アゴニストで、胎児慢性肺疾患マウスモデル肺障害に対する防御効果発表。Compound 21 (C21)と呼ばれる物質はラット脊髄損傷モデルでの修復回復報告。Vicore社は肺線維症治療に焦点を当ててる。
AT2受容体に対して、日本の三菱田辺は、MP-157とよばれるアゴニスト開発。p1トライアル検証中。
C21のようなアゴニストは血管拡張性に働くが、血圧効果を示すものでもない。しかも、雄動物モデルでの研究で、雌ではAT2受容体が多く、性差効果に差の出る可能性がある。
ATII type 1 受容体遮断時の影響もあり、type 2薬剤が働く作用に関して未だ不明。
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