2014年4月8日火曜日

勃起障害治療薬 バイアグラ:悪性黒色腫増加リスク

RAS/RAF/mitogen-activated protein kinase と extracellular signal–regulated kinase (ERK) kinase/ERK cascadeは、メラノーマ細胞増殖・細胞生存へ重要な役割を果たしている。バイアグラ、すなわち、シルデナフィル酢酸は、PDE5A阻害剤であり、勃起機能障害に対して主に用いられる。最近の研究では、BRAF活性化により、PDE5A濃度down-regulateし、BRAF活性化あるいはシルデナフィル使用によるPDE5A発現低下は、メラノーマ細胞の侵襲性を増加する可能性と直結する。


メラノーマリスクに関する可能性に関する研究





Sildenafil Use and Increased Risk of Incident Melanoma in US MenA Prospective Cohort Study
Wen-Qing Li, et. al.
JAMA Intern Med. Published online April 07, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2014.594

142名のメラノーマ、580名のSCC、3030名のBCC、フォローアップ2000−2010年
ベースラインでのシルデナフィル近日使用による多変量補正ハザード比 は、1.84(95%信頼区間、 CI;  1.04 - 3.22)

一方、SCCやBCCではその相関性認めず  (HR, 0.84; 95% CI, 0.59-1.20、1.08; 0.93-1.25)


さらに、勃起機能それ自体はメラノーマのリスクと相関せず


シルデナフィル使用経験は、メラノーマリスク増加と関連   (HR, 1.92; 95% CI, 1.14-3.22)

重大慢性疾患ベースライン存在を除外し二次解析しても、この所見の実質的変化は認めない。
ベースラインでのシルデナフィル使用HRは、  2.24 (95% CI, 1.05-4.78) 、 使用既往では 2.77 (1.32-5.85)



発がん性というより、発がん促進作用の可能性

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note