RAS/RAF/mitogen-activated protein kinase と extracellular signal–regulated kinase (ERK) kinase/ERK cascadeは、メラノーマ細胞増殖・細胞生存へ重要な役割を果たしている。バイアグラ、すなわち、シルデナフィル酢酸は、PDE5A阻害剤であり、勃起機能障害に対して主に用いられる。最近の研究では、BRAF活性化により、PDE5A濃度down-regulateし、BRAF活性化あるいはシルデナフィル使用によるPDE5A発現低下は、メラノーマ細胞の侵襲性を増加する可能性と直結する。
メラノーマリスクに関する可能性に関する研究
Sildenafil Use and Increased Risk of Incident Melanoma in US MenA Prospective Cohort Study
Wen-Qing Li, et. al.
JAMA Intern Med. Published online April 07, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2014.594
142名のメラノーマ、580名のSCC、3030名のBCC、フォローアップ2000−2010年
ベースラインでのシルデナフィル近日使用による多変量補正ハザード比 は、1.84(95%信頼区間、 CI; 1.04 - 3.22)
一方、SCCやBCCではその相関性認めず (HR, 0.84; 95% CI, 0.59-1.20、1.08; 0.93-1.25)
さらに、勃起機能それ自体はメラノーマのリスクと相関せず
シルデナフィル使用経験は、メラノーマリスク増加と関連 (HR, 1.92; 95% CI, 1.14-3.22)
重大慢性疾患ベースライン存在を除外し二次解析しても、この所見の実質的変化は認めない。
ベースラインでのシルデナフィル使用HRは、 2.24 (95% CI, 1.05-4.78) 、 使用既往では 2.77 (1.32-5.85)
発がん性というより、発がん促進作用の可能性
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