2014年4月10日木曜日

TOPCA研究:左室機能温存型心不全でのスピロノラクトン効果は限定的

鉱質コルチコイド受容体拮抗剤にて、左室駆出率低下心不全患者の予後改善が示されている


以下は、左室駆出率温存型心不全での効果について評価した、TOPCAT研究

Spironolactone for Heart Failure with Preserved Ejection Fraction
Bertram Pitt, et. al.
for the TOPCAT Investigators
N Engl J Med 2014; 370:1383-1392April 10, 2014DOI: 10.1056/NEJMoa1313731

3445名の有症状・左室駆出率45%以上の心不全患者
3.3年平均フォローアップ、プライマリアウトカムは、心血管死亡・心停止、心不全管理入院の合成
プライマリアウトカムは
・スピロノラクトン群 18.6%(320/1722)
・プラシーボ群 20.4%(351/1723)
ハザード比 0.89;95%信頼区間 [CI], 0.77 - 1.04  p = 0.14)

プライマリアウトカム各構成成分毎解析にて、心不全入院でのみ低下
・スピロノラクトン群 12.0%(206名) vs プラシーボ群 14.2%(245名)
ハザード比 0.83;95% CI, 0.69、 0.69 - 0.99 p = 0.04

スピロノラクトン治療は、血中Cr増加と関連し、高カリウム血症倍か(18.7% vs 9.1%)
だが、低カリウムは低下。

頻回モニタリングにて、Cr3.0mg/dL以上や有意な副作用発生差は認めず

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