有益性より有害性
巨額な損をもたらす、薬剤という批判が・・・
http://www.bbc.com/news/health-26954482
予防投与による精神系副作用も注意点
Oseltamivir for influenza in adults and children: systematic review of clinical study reports and summary of regulatory comments.
Jefferson T, Jones M, Doshi P, Spencer EA, Onakpoya I, Heneghan CJ.
BMJ2014;348:g2545.
自然インフルエンザ感染対象ランダム化プラシーボ対照化トライアル(成人・小児)
European Medicines Agencyと Rocheから、83トライアルの臨床研究報告入手、 stage 1(信頼性・完遂スクリーン合格)の23トライアル、stage 2 (フォーマル解析)20を含む
成人治療トライアルでは、オセルタミビルは、16.8時間の症状緩和時間短縮 (95% 信頼区間 8.4 to 25.1 時間, P<0 .001="" br="">0>喘息小児では効果認めず、しかし、他の健常小児では効果認める (差平均 29 時間, 95% 信頼区間 12 to 47 時間, P=0.001)
治療トライアル群では、成人での、受診入院差認めず (risk difference 0.15%, 95% 信頼区間 −0.91% to 0.78%, P=0.84) 。小児、予防トライアルではデータそのものが乏しい。
成人治療群で、オセルタミビルは、調査者介在確認のない肺炎を減少 (リスク差 1.00%, 0.22% to 1.49%; number needed to treat to benefit (NNTB) 100, 95% 信頼区間 67 to 451)
詳細な肺炎臨床診断を用いた、5つのトライアルでは、統計学的に有意ではなかった。そして、臨床研究報告では、検査確認・診断確認肺炎報告は存在しない。
小児では、未確認肺炎も、予防効果も有意で無い。
調査者未確認気管支炎、中耳炎、重症・研究中断関連合併症と分類されるリスク減少有意差認めず。
14/20トライアルでは、被験者に、全ての二次疾患・症状自己報告を調査者に
成人治療のオセルタミビルは、吐気リスク増加 (リスク差 3.66%, 0.90% to 7.39%; number needed to treat to harm (NNTH) 28, 95% 信頼区間 14 to 112) 、嘔吐リスク増加 (4.56%, 2.39% to 7.58%; 22, 14 to 42)を示す。小児治療において、オセルタミビルは吐気をもたらす (5.34%, 1.75% to 10.29%; 19, 10 to 57)
予防トライアルに関しては、オセルタミビルは、55%被験者の有症状インフルエンザを減少 (3.05%, 1.83% to 3.88%; NNTB 33, 26 to 55) 、1つの研究では居宅内 有症状インフルエンザ減少 (13.6%, 9.52% to 15.47%; NNTB 7, 6 to 11) するも、無症状インフルエンザへの効果には有意差みとめず、伝播減少エビデンス認めず。
予防研究にて、オセルタミビルはon-treatment、off-treatment併合期間中、精神的合併症リスク増加 (risk difference 1.06%, 0.07% to 2.76%; NNTH 94, 36 to 1538) 、そして、オセルタミビルの2つのpivotal治療トライアルにて用量依存的影響がもたされた(75 mg (standard dose) と 150 mg (high dose) ×2/日 (P=0.038))予防研究にて、オセルタミビルは、on-treatment 頭痛リスク増加 (risk difference 3.15%, 0.88% to 5.78%; NNTH 32, 18 to 115)、治療に関わる腎障害 (0.67%, −0.01% to 2.93%)、治療中吐気(4.15%, 0.86% to 9.51%; NNTH 25, 11 to 116)増加する。
ロッシュ社はそろそろ逃げるか? 製薬会社ってこんなもの・・・
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