2014年5月9日金曜日

神経障害性疼痛:AT2R type 2受容体拮抗剤 p2二重盲験トライアルで有効性・安全性確認

ARBといえば、angiotensin II type 1 受容体拮抗剤で、主に降圧剤として使用されているのがご承知の通り。では、type 2受容体拮抗剤は・・・


アンジオテンシンII type2 遮断剤・アゴニストは果たしてどう働くか?
http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/03/iitype2.html


EMA401は、抗選択制のAT2Rアンタゴニスト

ヘルペス感染後疼痛や、神経障害性疼痛の現行治療あるも、有効性がいいかげんなわりに、副作用が多いことが問題(特に、武田鉄矢のDTCは、期待させすぎでひどすぎる。リリカによる転倒事故や交通事故などの可能性あり、あまねく使用するには危険性を危惧する医者は多い。薬害オンブスなんたらは、なぜだまってるのだろうか?チャンピックスの方が危険性は少ない印象をもつのに・・・ 国産メーカーに甘いという印象をうけるのだが・・・)

新しい治療ターゲット新薬が欲しいところ


多施設プラシーボ対照化二重盲験ランダム化p2臨床トライアルにて、プラシーボよりヘルペス感染後疼痛に関して有効性が示された。



EMA401, an orally administered highly selective angiotensin II type 2 receptor antagonist, as a novel treatment for postherpetic neuralgia: a randomised, double-blind, placebo-controlled phase 2 clinical trial
Andrew S C Rice , et. al.
for the EMA401-003 study group
The Lancet, Volume 383, Issue 9929, Pages 1637 - 1647, 10 May 2014

EMA401 92名 vs プラシーボ 91名

プラシーボ比較し、治療群は疼痛程度減少有意(平均疼痛スコア −2.29 [SD 1.75] vs -1.69 [1.55] ; 最小自乗補正差 - 0.69 [SE 9.25] ; 95% CI, - 1.19 to - 0.20 ; p = 0.0066)

重度副作用発生はなし


全体的に、32名に56の治療関連副作用あり、対照群では45。

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