2014年5月8日木曜日

向精神薬・気分安定剤:暴力犯罪減少効果

精神疾患治療として、抗精神薬使用、例えば、クロザピン(クロザリル)やリスペリドン(リスパダール)などを使用すると、暴力犯罪にコミットする可能性を半減できるという報告


Antipsychotics, mood stabilisers, and risk of violent crime
Seena Fazel et. al.
The Lancet, Early Online Publication, 8 May 2014


 スウェーデン国内登録研究(82547名の向精神薬、気分安定薬剤処方患者)

プライマリアウトカムは、暴力犯罪発生


2006—09,年、スウェーデン 向精神薬、気分安定剤処方40 937 名男性
うち、2657 (6·5%)は暴力犯罪有罪とされた。
同時期、女性では41,710が処方され、暴力犯罪有罪は604名(1.4%)


薬物なしの被験者期間に比べ、抗精神薬風用患者では、暴力犯罪は 45%減少  (hazard ratio [HR] 0·55, 95% CI 0·47—0·64) 、気分調整系薬剤では 24% 減少(0·76, 0·62—0·93)


しかし、診断により潜在的に重要な差を認め、気分調整剤は、双極性障害患者では、暴力犯罪率減少と関連した。
様々なアウトカム(犯罪種類、薬剤関連犯罪、重要性軽度な犯罪、暴力逮捕)設定での感度分析にて22%〜29%の 向精神薬暴力犯罪率減少を確認。そして、薬剤投与量多いほどその減少効果ありも感度分析で確認。

暴力犯罪著明減少がdepot medication記録された場合に見られる   (HR adjusted for concomitant oral medications 0·60, 95% CI 0·39—0·92)


0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note