2014年5月12日月曜日

重症喘息:発現型

「重症喘息は多次元的疾患」である認識が広がっている。1つの試みとしての2008年のクラスター解析報告が最近とりあげられることが多いので、一応取り上げてみる。


重症喘息クラスター
Y軸:症状
X軸:好酸球性気道炎症


Haldar P, Pavord ID, Shaw DE, et al. Cluster analysis and clinical asthma phenotypes. Am J Respir Crit Care Med 2008;178(3):218–224

http://www.studereninleiden.nl/images/uploads/Biomedisch/Martinez_-_Asthma_-_review_-_Lancet_2013.pdf
(オレンジ暖系色:プライマリ・ケア、青色:二次医療機関)


・症状コントロール
・喀痰中好酸球比率判定による好酸球性炎症
という要素により
Concordant disease:症状ベース治療補正アプローチ対応可能型
Benign asthma(中年コホート、良好コントロール症状・炎症・良好な予後群)
Early-onset atopic asthma(症状・炎症・気道閉塞の程度
Discordant disease:対応不能型
Discordant symptoms:炎症モニタリングにてステロイドdowntitrationとなる群
(1) Early-symptome predominant : 早期発症、アトピー性、BMI正常、自覚症状発現高度
(2) Obese non-eosinophilic asthma :後期発症、女性優位、症状発現高度

Discordant inflammation:炎症モニタリングにて急性増悪回数軽減のための目標ステロイド治療となる群 : 後期発症、男性優位、症状日数は少ないが、好酸球性炎症高度



 【Th2高度phenotypeとTh2低度phenotype】





著者等解説
 http://www.medscape.com/viewarticle/774254_5





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