参考→http://genetics.fc2web.com/file/klotho.html
近年の研究で、「klotho遺伝子」という遺伝子がみつかり、この遺伝子が活性型ビタミンDの合成を負に制御する回路を構成しており、klotho遺伝子が欠失してしまうと、生体の恒常性維持を担うカルシウムホメオスタシスが破綻し、多彩な老化症状をもたらす、ということが明らかになった。klotho遺伝子は動物個体の発生・成熟・機能維持にかかわる遺伝子群の一つであるが故に、同時に老化を制御する遺伝子プログラムの構成要素となりうる。
加齢時期においては、この遺伝子の認知機能障害への影響すくなく、この働きを促進させることで、認知症治療に使えないかと筆者等は考えているらしい。
http://dailydigestnews.com/2014/05/scientists-discover-iq-boosting-gene/
(やぶにらみで見れば、加齢関連認知機能障害には影響与えてないという見方もできるとおもうけど・・・。 創薬に関係するという結論の方が、一般受けするからそういうきさいになってるのでは?)
Life Extension Factor Klotho Enhances Cognition
Dena B. Dubale et, al,
Cell Reports
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.celrep.2014.03.076
加齢は、認知機能衰弱主要リスク要素で、高齢化する全世界にとって大きな問題。kothoなどのような抗加齢要素が認知機能衰弱へ影響を与えるかの検討。
KLOTHO遺伝子長寿化変異、KL-VSは、heterozygous carrierでの認知機能向上と関連し、トランスジェニック/マウスでklothoのシステマティックな過剰発現についての検討。
学習・記憶の多検査において、パフォーマンスは、変異にて良好で、synaptic plasticity(神経可塑性)の一形態である、long-term potentiationを示し、シナプス GluN2B、n-メチル−D-アスパラギン酸受容体 (NMDAR)サブユニットといった、学習・記憶に関わるキーファンクションを促進する。
GluN28遮断にて、klotho-介在作用が消失する。klotho作用は、若年マウスで明確で、ヒトにおいては加齢と共に相関性をしめさず、加齢プロセスとは独立していると判断。
klothoの機能、その効果は、認知機能促進的に働き、年齢時期においてその認知機能低下に関わる影響が異なる。
0 件のコメント:
コメントを投稿