2014年5月21日水曜日

禁煙:電子タバコがOTCニコチン置換より有効という報告 ・・・ 結論への議論・疑念

この報告が世間を騒がしている。
解析では、 1年間禁煙試行し、電子タバコ使用にて、OTCニコチン置換療法使用より63%多く禁煙。禁煙補助手段使用しない場合より61%多く禁煙。
Brown J, et al "Real-world effectiveness of e-cigarettes when used to aid smoking cessation: a cross-sectional population study" Addiction 2014.
http://onlinelibrary.wiley.com/resolve/doi?DOI=10.1111/add.12623

問題としては、
・後顧的研究
・禁煙治療として、電子タバコは有効な禁煙手段で、OTCニコチンより有効である。ただ、この研究デザインは結論結論において疑念がもたれた。
・自己報告にたよる禁煙評価で、研究対象が1年間禁煙試行したもので、禁煙継続性に関し検討されてない。


Electronic cigarettes: time for an accurate and evidence-based debate
Addiction Editorial 
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/add.12550/pdf
 電子タバコに関する公衆衛生上のインパクトの議論するためのエビデンスが必要で、国家・国際的法制化が進められるべき。現在の研究・コメントはその質、正確性、客観性にばらつきがある。特定の研究分野だけの問題で無く、広くスカラーシップを持って議論されるべき


より具体的疑念が記載されている
1.NRTは、生活行動指導・指示なしに禁煙目的OTC販売されることがライセンス化されてたっけ?
2. 喫煙夕再生減少NICEガイダンスを以下に修正すべきか、推奨製品としては機能しないし、むしろ推奨メカニズムに反している(NRT・行動療法の基本概念の事だと思う)
3.有効性評価が公式のもの(MHRA準拠など)ではない。
4.電子タバコは、現実から離れた、out in the wildでの話で、健康状態から対極のもの。
5.現在電子タバコは法制化準備中のもの
6.研究上の信頼性を増すため、調査数を多く、リアルワールド住民データを多くとるべきで、全方位的ゴールドスタンダードとしてのRCT中断データなんて使うべきではない。
7.喫煙者に禁煙目的と問うたのか?電子タバコを吸うための利用を禁煙目的で行っているとは限らない。現実的に電子タバコが機能しているか、より科学的にCochrane Reviewのように適切なアプローチを行うべき
8.・・・ など
・・・




電子タバコは有害物質だらけ・・・

そもそも

電子タバコ:通常喫煙減少目的が、電子タバコ定期使用へ変化しただけ  http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/07/blog-post_2541.html


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