2014年6月1日日曜日

小児の長引く細菌性気管支炎:IL-1β経路活性化が特徴

子供の、長引く細菌性気管支炎(PBB: protracted bacterial bronchitis)には、充分改名されてない。 IL-1経路と好中球発現特性を検討

 
Mediators of neutrophil function in children with protracted bacterial bronchitis
Katherine J. Baines, et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.14-0131 

実験コホート:BAL採取  症例21例、対照33例
二次確認コホート:PBB 36例、対照 11例

有症状PBBでは、IL-1β、α−defensin遺伝子及びその産物有意増加

好中球ケモカイン受容体 CXCR2発現も高値

だが、IL-1RA:IL-1β比はPBBで低下

確認コホートにて、IL-1β及びα-defensin 1-3の蛋白・遺伝子発現高値、IL-1経路メンバー・CXCR2の遺伝子発現高値 も 確認
治療・症状改善と共に、IL-1β及びα-defensin 1-3は低下。

再発PBB小児では、IL-1βシグナル化分子 pellino-1、IL-1受容体関連kinase 2も高値

IL-1β蛋白レベルは、BAL好中球高値 と関連し、咳嗽症状期間・重症度と相関。
IL-1βおよびα-defensin 1-3レベルは補正される。


結論:PBBは、IL-1β経路活性化により特徴付けられ、IL-1βおよび関連メディエータは、BAL好中球増加、咳症状、疾患再発性と相関。このことは小児遷延化咳嗽の機転解明に役立つだろう。



関係ないけど 共感するなぁ ・・・ 周辺の医療機関「メイアクト」だらけ

経口三世代セフェムへの決別(フロモックス、メイアクト、トミロン、バナン、セフゾンなど)、もちろん経口カルバペネムも http://goo.gl/ueEDLj


耳鼻科・小児科・内科・なんちゃって内科・なんちゃって小児科・・・・


これらの治療方向のあやまりもPBBの一因かもしれない

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