2014年9月30日火曜日

AHA科学的ステートメント :心血管画像検査 ・・・ 放射線被曝を考慮した冠動脈画像診断アプローチ

CTAだらけのこの世の中・・・正しいアプローチと言えるのだろうか? 放射線被曝を心配、憂える記述物、スピーチ極めて少ない。
例えば、国立循環器センターの解説などみても、それぞれの検査のベネフィットだけ強調。
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph64.html#-ct-ct
これって、ただしいインフォームドコンセントと言えるのだろうか?



AHA科学的ステートメント :心血管画像検査


AHA Scientific Statement Approaches to Enhancing Radiation Safety in Cardiovascular Imaging: A Scientific Statement From the American Heart Association
Reza Fazel,et. al. , on behalf of the American Heart Association Council on Quality of Care and Outcomes Research, Council on Clinical Cardiology, and Council on Cardiovascular Radiology and Intervention
Circulation 2014; first published on September 29 2014 as doi:10.1161/CIR.0000000000000048 


心臓画像検査を行う臨床医にとって、的確性とは、詳細な画像検査装置の機能、施行とその解釈上の検査種類毎のdose-optimization技術、操作者やスタッフへのdose-minimization技術についての知識を獲得しなければならない。

意思決定に関して、画像検査がなぜ推奨されるか、又、放射線被曝を含むその検査のベネフィットとリスク についてのクリアな理解を与えるよう求めている。

”minimizing and optimizing exposure and increasing education on the risks of radiation from cardiac imaging”については2009年助言(http://intmed.exblog.jp/10725938/)に存在してたが、新しい助言はより実践的で特異的となった。
 

累積放射線量については途上



以下は、各放射線検査種類毎年齢別性別生涯癌寄与リスク



Figure 1. Estimates of average lifetime attributable risk of cancer for various cardiac imaging procedures by age and sex.






上記日本語訳:

冠動脈疾患評価のための画像診断患者希望

適切か → No :担当医と連絡

yes

放射線を用いない検査が可能ではないか?あるいは同等ではないか? → Yes:非放射線検査
(非心原性疾患リスク、診断正確性、患者の利便性、local expertiseを含む)

No

運動可能? → No : 冠動脈CTAもしくはPET(可能なら)

Yes

SPECT考慮(可能なら、低放射線量、2ヘッド以上、高感度カメラ使用)

Yes

負荷検査可能

Yes

Tc99m負荷試験


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