2014年12月16日火曜日

若年有病頻度:運動誘発性気管支収縮 20%、 運動誘発性喉頭閉塞 6%、両者 5%

こどもの運動後の呼吸器症状は、運動誘発性気管支収縮(EIB)だけでない。運動誘発性喉頭閉塞( exercise-induced laryngeal obstruction : EILO)も存在する







スウェーデンの横断研究で、ランダムサブサンプルからの疾患頻度推定


EIB運動試験は、ドライエア吸入中で、ベースラインからのFEV1 10%以上減少
EILOは、運動中連続喉頭鏡観察による


Prevalence of exercise-induced bronchoconstriction and exercise-induced laryngeal obstruction in a general adolescent population
Thorax 2015;70:57-63 doi:10.1136/thoraxjnl-2014-205738 

すべての住民での推定頻度は、EIB 19.2%、 EILO 5.7%

性別差なし

運動誘発性呼吸困難のうち、 EIB 39.8%、 EILO 6%、 両合併 4.8%
 この群では 、女児より男児が有意に両者持たない場合が多い 64.7% vs 38.8%; p = 0.026)

運動誘発性呼吸困難例のEIB・EILOの有無にかかわらず、BMI、 肺機能、 喘息診断・治療に関する有意差認めず



おどろくほど、その有病率高い。そして、子供においても、「運動誘発性呼吸困難≠運動誘発性喘息」ということをあらためて確認したい。

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