2015年1月9日金曜日

軽症・中等症CKD:メトホルミン禁忌とは言えない

eGRF 30-60 mL/min/1.73m2 の定義である、軽症・中等症慢性腎臓病(CKD)において、適度な減量とその後の注意深い腎機能評価あれば、使用可能というエビデンス


Metformin in Patients With Type 2 Diabetes and Kidney DiseaseA Systematic Review
Silvio E.Inzucchi, et. al.
JAMA.2014;312(24):2668-2675. doi:10.1001/jama.2014.15298.


メトホルミン使用者での乳酸アシドーシスの包括頻度は、人年あたり約10万対 3~10で、その頻度は全住民の背景からは一般的に分離困難。


CKD患者における、メトホルミン関連患者の乳酸アシドーシスリスク増加は、限定的
RCTにてメトホルミンの安全性検証は腎機能障害者でなされてない。


住民ベースの研究では、処方カウンターにて、4名に1名程度の腎障害ありの患者に処方されている実態があるが、乳酸アシドーシス増加の報告は示されてない。


観察研究にて、メトホルミンのベネフィットとして大血管アウトカムへの効果可能性あり、特に腎障害近畿とされている患者でさえその効果が期待される。



まぁ 世界的には第一選択であるはずの薬剤を無視し、高齢者、即、メトホルミン使用禁止の日本の糖尿病医療はかなり特異な国・・・ リーダーたちの言動がおかしいと感じてるのは私だけではないようだ・・・


といいながら、やはり飲酒が原因と思われるメトホルミン不耐性の場合はある。
むずかしいところだが、 副作用周知の上使用すれば問題ない例がほとんどだと思う。EBMというなら、日本の糖尿病医療はそれを無視している。

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