2015年2月24日火曜日

サウナ浴と致死性心血管イベントと全原因死亡率低減効果

サウナ室で19分以上かぁ 量依存的効果ありという報告だが・・・

北欧の効果を一般化できるかどうか?
さらに、コスト効果的には日本ではずいぶん高くつくと思うのだが・・・


Association Between Sauna Bathing and Fatal Cardiovascular and All-Cause Mortality Events 
Tanjaniina Laukkanen,  et. al.
JAMA Intern Med. Published online February 23, 2015.


序文  サウナ浴は、血行動態機能を改善する週間だが、心血管疾患と全原因死亡率との関連性は不明であった。

目的  サウナ浴の回数と期間と、心臓突然死(SCD: sudden cardiac death)、致死性CHD(coronary heart disease)、致死性CVD(coronary heart disease)、致死性CVD (cardiovascular disease)と全原因死亡率のリスク関連性検討。

デザイン・セッティング・被験者  前向きコホート (Finnish Kuopio Ischemic Heart Disease Risk Factor Study) 、 2315名の中年(年齢レンジ、 42−60歳)男性、東フィンランド
from March 1, 1984, through December 31, 1989. 
暴露  ベースライン評価のサウナ浴回数と時間 
結果  フォローアップ中央値期間 20.7 年間 (interquartile range, 18.1-22.6 年間)
SCDs 190 , fatal CHDs 281 ,fatal  CVDs 407 ,全原因死亡  929

サウナ浴 週1回、2−3回、4−7回は、 それぞれ  601、 1513、 201

SCDs数(パーセンテージ)は、  61 (10.1%)、 119 (7.8%)、 10 (5.0%)
対応する数は、
fatal CHDs  89 (14.9%), 175 (11.5%), 17 (8.5%)
fatal CVDs 134 (22.3%), 249 (16.4%), and 24 (12.0%)
全原因死亡イベント 295 (49.1%), 572 (37.8%), and 62 (30.8%)

CVDリスク要素補正後、サウナ週1回男性に比較して
SCDハザード比 サウナ浴セッション  2−3回/週 0.78 (95% CI, 0.57-1.07) 、 4−7回/週 0.37 (95% CI, 0.18-0.75)  (P for trend = .005)
CHD、CVD、全原因死亡率でも同様 (P for trend ≤.005)

11分未満サウナ浴セッションと比較して、 SCDのハザード比は 
11−19分 0.93 (95% CI, 0.67-1.28)
19分超 0.48 (95% CI, 0.31-0.75) (P for trend =  .002)
有意な逆相関が致死性CHD、致死性CVDsで観察される (P for trend ≤.03)
しかし、全原因死亡率との相関性認めず

結論と知見  サウナ浴の回数増加と、SCD、CHD、CVD、全原因死亡率減少と相関。
サウナ浴と心血管健康のリンクする寄与メカニズムについて、さらなる研究が必要。

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