2015年3月19日木曜日

ビタミンDサプリメントでは血圧下げず

メンデルランダム化アプローチ、具体的に、25(OH)D濃度の代替として、CYP2R1・DHCR7という、25(OH)D合成・器質活性に影響する遺伝子変異を利用して、血圧との関連性を明らかにした、

Association of vitamin D status with arterial blood pressure and hypertension risk: a mendelian randomisation study
The Lancet Diabetes & Endocrinology Vo.. 2, No. 9, 719 - 729 


低ビタミンD血症は、血圧高値と関連し、心血管イベント将来リスク増加をもたらす可能性が示唆された。

では、実際に、ビタミンDサプリメントは血圧降下するか、そして、患者特性と関連するかの検討された。


Effect of Vitamin D Supplementation on Blood Pressure
A Systematic Review and Meta-analysis Incorporating Individual Patient Data
Louise A. Beveridge, et. al.
for the D-PRESSURE Collaboration
JAMA Intern Med. Published online March 16, 2015.

被験者 4541名、46トライアルのトライアルレベルのメタアナリシス
個別患者データ入手は27トライアル、3092名

トライアルレベルで、収縮期血圧への効果認めず (effect size, 0.0 [95% CI, −0.8 to 0.8] mm Hg; P = .97; I2 = 21%) 、拡張期血圧へも同様 DBP (effect size, −0.1 [95% CI, −0.6 to 0.5] mm Hg; P = .84; I2 = 20%).
個別患者データでも同様で、収縮期血圧  (effect size, −0.5 [95% CI, −1.3 to 0.4] mm Hg; P = .27; I2 = 0%) 、 拡張期血圧  (effect size, 0.2 [95% CI, −0.3 to 0.7] mm Hg; P = .38; I2 = 0%).
サブグループ解析にて、治療奏功予測要素認めず




ビタミン欠乏という状態と、サプリメント投与によるベネフィットはかならずしもイコールではない

サプリメントの効能表示かなりいい加減になるそうだが、「血中濃度欠乏=補充療法」という発想は危険。この発想を利用しているのがサプリメントという奴

発想自体が間違えてると思うのだが・・・ これで飯食ってる連中が多すぎて・・・ 


ビタミンD不足は、白人で75%、黒人で97%・・・というらしいが、正常値ってなにもの?という話にも・・・
http://natmonitor.com/2015/03/19/vitamin-d-supplements-found-ineffective/

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note