2015年4月16日木曜日

白内障術前検査は米国でさえ半数超なされている


この論文の序文にも書かれてるが、「Routine preoperative testing is not recommended for patients undergoing cataract surgery, because testing neither decreases adverse events nor improves outcomes.」とあり、白内障手術患者にルーチンの術前検査は推奨されてない。術者がリスク判断するのが原則のはずなのに、眼科医なかにははそれを理解できない人がいるようだ。眼科から、“白内障手術に当たり「術前検査」をしてください”と悪びれてない依頼が日々舞い込んでくる。NOACやワルファリン処方に関する問合は当然だし、定期通院中患者ならまだ診療情報提供書を記載することもできるのだが、全く初診でリスク評価してくれっという見当違い甚だしい依頼があると、はらだたしいやら・・・


当地だけかと思いきや、米国内でも、術前検査が53%でなされているという・・・


Preoperative Medical Testing in Medicare Patients Undergoing Cataract Surgery
Catherine L. Chen, et. al
N Engl J Med 2015; 372:1530-1538April 16, 2015

白内障術前検査したいなら、眼科医は自己完結してくれ!

術前検査だけじゃなく、蛍光眼底造影に関する可否判断強要ってのが最も腹立たしい。

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