2015年5月12日火曜日

アルブテロール吸入 CFCから代替フロンHFAへ変更されたために生じた、支払い支出増加

大学生の教生が授業の一枠をもつ中学校に行ってたためだと思うが、中学理科の授業中、当時珍しかったエコロジー教育を受けたことがある。そのためか、「エコ」=「燃費」や「省力化」みたいな誤用をメディアでみるにつけ、腹立たしさが募る。・・・この馬鹿どもは小学・幼稚園からやり直せと・・・

環境問題が医療の実践に直接影響を与えることがある・・・フロン問題から吸入製品がドラスティックに変わった時代。
個人の医療費用支出や医療資源へのアクセスに変化があったか改めて検討した報告。


アルブテロール吸入 CFCから代替フロンHFAへ変更されたために生じた、支払い支出増加はどの程度か? 受診状況への変化はどうか?


コスト増加を多少もたらしたが、アルブテロール使用回数そのものは減少させた


The Impact of the US Food and Drug Administration Chlorofluorocarbon Ban on Out-of-pocket Costs and Use of Albuterol Inhalers Among Individuals With Asthma
Anupam B. Jena,  et. al.
JAMA Intern Med. Published online May 11, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2015.1665


2004年  $13.60 (95% CI, $13.40-$13.70) /処方あたり2008年CFC終了後 $25.00 (95% CI, $24.80-$25.20)/処方あたり
2010年末までに、コストは、  $21.00 (95% CI, $20.80-$21.20) /処方と減少 
2004年から2010年で アルブテロール吸入総量は確実に減少 
ジェネリックCFC吸入使用は2006年最終四半期後急激に減少。これは、HFA吸入増加に取って代わった。

多変量解析にて、アルブテロール処方支払い$10コスト増加は、成人では 0.92% (95% CI, −1.39 to −0.44;  p < 0.001 ) の使用減少をもたらしたと推定、小児では 0.54% (95% CI, −0.84 to −0.24; P = .001) 減少と推定。

小児 vs 成人、持続性 vs 非持続性といった患者特性に関わる違いは無く、喘息関連入院、ED受診、外来受診など差を認めない




コントローラ薬剤の経年的変化などは考慮されてない


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