「あるある問題」からなんの進展もない・・・嘆かわしい
テストステロンによる副事象、心血管系への悪影響に関して配慮せず、利点だけを提示する、研究者倫理だけでなく、医師倫理でも問題
投与法として、注射、経皮パッチ・ゲルなどあり、血中濃度の動態も異なる
ゲル、注射、パッチでその安全性の違いを検討した後顧的分析報告
Comparative Safety of Testosterone Dosage Forms
J. Bradley Layton, et. al.
JAMA Intern Med. Published online May 11, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2015.1573
54万4115名のテストステロン開始、3データセット間
注射 37.4%、 パッチ 6.9%、 ゲル 55.8%
Medicareコホートの男性の大部分は、注射開始 51.2%
US商用保険者の大部分は、ゲル開始 56.5%
UKデータベースでは、注射、ゲル同数程度でそれぞれ41%
心筋梗塞、不安定狭心症、卒中の心血管ハザード比は、ゲル製剤使用男性と比較し、注射しようでは、心血管イベントハザード高い (1.26; 1.18-1.35)、同様に入院 (1.16; 1.13-1.19)、死亡ハザード (1.34; 1.15-1.56) 高いが、 VTE (0.92; 0.76-1.11)では差を認めない
ゲルに比べ、パッチでは、心血管イベントハザードリスク増加せず (1.10; 0.94-1.29), hospitalization (1.04; 1.00-1.08)、同様に死亡 (1.02; 0.77-1.33)、VTE (1.08; 0.79-1.47)も増加せず
パッチ、ゲル製剤だって安全性が担保されているわけではない・・・

JAMA. 2013;310(17):1829-1836. doi:10.1001/jama.2013.280386.
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