2型糖尿病(T2DM)発症予防には、行動修正が必要だが、サポート環境が無い場合の手立てについては不明の状況。
地理情報システム(GIS)ベースでは相関認めず、近隣社会環境との相関も認めないが、聞き取り調査ではリソースとして、健康食に関する累積暴露で12%、 身体活動性累積暴露で21%、T2DMリスク減少が、調査ベースで証明
きれいな結果ではないようだが、近隣環境のある特定の整備、健康食を利用しやすい環境、運動しやすいリソースの提供で、T2DM発症を抑えられる可能性あり
Longitudinal Associations Between Neighborhood Physical and Social Environments and Incident Type 2 Diabetes Mellitus
The Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis (MESA)
Paul J. Christine, et. al.
JAMA Intern Med. Published online June 29, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2015.2691
近隣環境の2型糖尿病発症リスクに与える影響
Multi-Ethnic Study of Atherosclerosisのデータ
近隣の健康食・身体活動性リソースと社会的環境について、時間推移変化毎、個別被験者について調査。
近隣環境は、地理情報システム(GIS)ベースと調査ベース手法、サマリースコアに結合し測定
累積近隣リソース暴露によるT2DM発症ハザード比を、Cox比例ハザードモデルを用いて推計(年齢、性別、収入、教育レベル、人種/民族、アルコール使用、喫煙補正)
主要アウトカム/測定:T2DM発症率、空腹時血糖126mg/dL 以上、もsくはインスリン・経口血糖降下剤使用
8.9年間フォローアップ期間中央値、3万7千394人年、糖尿病発症 616/5124(12.0%) (粗発生頻度, 16.47 [95% CI, 15.22-17.83] / 1000 人年)
補正モデルにてT2DM発症リスク低下は、近隣の健康食環境指数累積簿暴露機会増加と相関(サマリースコア 12%; HR /サマリースコア 4分位 [IQR]増加毎 0.88 [95% CI, 0.79-0.98]) 身体活動性リソースとも相関 (21%; HR /サマリースコア IQR増加毎, 0.79 [95% CI, 0.71-0.88])、調査暴露測定項目が主に関連。
近隣社会環境はT2DM発症と相関せず (HR / サマリースコア IQR 増加 0.96 [95% CI, 0.88-1.07])
要約:身体活動をサポートするリソースが多い居住環境、それより、やや影響は低下するが、健康食サポートするリソースが多い居住環境はともにT2DM発症を抑制する
居住周辺環境を修正することで、補完的に、T2DMの住民ベースのアプローチ化膿であるが、さらなる調査研究必要。
0 件のコメント:
コメントを投稿