2015年7月24日金曜日

アクトス:膀胱癌との関連性は除外できず、前立腺癌・膵癌との関連可能性あり

メーカー側の視点になれば、いくら売れた医薬品でも、特許切れ後はお荷物となる
巨額慰謝料請求事案を持つものであればなおさら


今更感があるが、アクトスに関する癌、特に膀胱がんに関するリスクに関する報告

1997−2002年開始、40歳以上19万3099名、2012年12月までの膀胱癌cohort
症例464名、付加寄与要素調査マッチ化対照464名



Pioglitazone Use and Risk of Bladder Cancer and Other Common Cancers in Persons With Diabetes
James D. Lewis, et. al.


膀胱癌の粗発生率 ピオグリタゾン使用者と非使用者は、それぞれ、10万人年あたり  89.8 、 75.9

ピオグリタゾン使用と膀胱癌との関連性認めず  (補正ハザード比 [HR], 1.06; 95% CI, 0.89-1.26)


症例対照でも同様の結果  (ピオグリタゾン使用: 症例 19.6% vs 対照17.5%  ; 補正オッズ比, 1.18; 95% CI, 0.78-1.80)


補正解析にて、10の癌について8つ癌で相関を認めない;ピオグリタゾン使用は前立腺癌のリスク増加と関連 (HR, 1.13; 95% CI, 1.02-1.26) and pancreatic cancer (HR, 1.41; 95% CI, 1.16-1.71). 


前立腺癌と膵癌の粗発生頻度は、ピオグリタゾン使用と無使用で、 453.3 vs 449.3 及び81.1 vs 48.4 per 100 000 人年


どの癌でも、開始時期、期間、投与量に置いてあきらかなパターン認めず



事実上の世界的第一選択薬であるメトホルミンを差し置いて、こういう薬剤を日本の国家プロジェクトにしようとしたアホな糖尿病指導者たち

「J-DOIT-3」はヘルシンキ宣言違反?2009年 02月 18日


糖尿病学会って、根っから腐ってる

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