一度、急性卒中へのrt-PA(アルテプラーゼ)静注療法に尿酸静注追加効果は否定的となった
Safety and efficacy of uric acid in patients with acute stroke (URICO-ICTUS): a randomised, double-blind phase 2b/3 trial
The Lancet Neurology Volume 13, No. 5, p453–460, May 2014
しかし、性別検討したら・・・女性のみ、臨床アウトカム改善認めた
Uric Acid and rtPA in Acute Ischemic Stroke (URICO-ICTUS) trial
Uric Acid Therapy Improves Clinical Outcome in Women With Acute Ischemic Stroke
Laura Llull, et. al.
STROKEAHA.115.009960 Published online before print July 9, 2015
背景・目的:急性虚血性卒中に対する抗酸化治療レジメンが、両性で同様に効果があるかは不明。
アルテプラーゼ治療急性卒中患者での尿酸治療の性別効果についての検討
研究方法: Efficacy Study of Combined Treatment With Uric Acid and rtPA in Acute Ischemic Stroke (URICO-ICTUS) trial、女性 206名、 男性 205名
ランダム化割り付け 尿酸1000mg vs プラシーボ
トライアル再分析でのプライマリアウトカムは、90日での良好(excellent)アウトカム比率: 修正Rankinスケール; 0−1 もしくは 2、病前スコアを2)、性別関連寄与要素補正回帰モデルを用いた。
梗塞増大への治療による尿酸値の相互作用を選択的患者で評価
結果: 良好なアウトカム率は、女性において、尿酸治療 47/111 (42%)、 プラシーボ 28/95 (29%)
男性では、 それぞれ 36/100 (36%) vs 38/105 (34%)
治療と性別は有意に良好なアウトカム率と相関 (p= 0.045)
尿酸治療は、プラシーボの効果を倍加し、良好なアウトカム率をもたらす (オッズ比[95% 信頼区間], 2.088 [1.050–4.150]; P=0.036),
しかし、男性では効果認めない (odd ratio [95% 信頼区間 0.999 [0.516–1.934]; P=0.997)
梗塞巣の広がりにおいて、治療と、血中尿酸値、もしくは、アラントイン/尿酸比の相互作用は女性においてのみ有意(P< 0.001、 P<0 .001="" blockquote="">
慢性期での尿酸における、性差影響は?
尿酸は、Free radical scavenger作用を持ち、卒中の虚血時のフリーラジカルをモップアップする作用が期待されている。一方、結果的な高尿酸血症は、心血管疾患リスク状態では独立した全原因死亡リスク要素の可能性がある。因果律として、メンデルランダム化分析でh、高尿酸血症は突然心臓死との関連が示唆された(J Am Soc Nephrol. 2015 Mar 18. pii: ASN.2014070660. )。そして、尿酸治療による腎疾患、心血管リスク軽減効果示唆はされている ( Am J Kidney Dis. 2015 Apr;65(4):543-9. doi: 10.1053/j.ajkd.2014.11.016. Epub 2015 Jan 13.) 。
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