2015年7月10日金曜日

リス媒介致死的脳症:VSBV-1

2年間で、ドイツのリスのブリーダー3名 ボルナウィルスによる致死的脳炎となった

年齢が63歳、62歳、73歳で、発熱、振戦、精神運動性低下、混乱、歩行困難、ミオクローヌス、眼球麻痺などを生じた


variegated squirrel 1 bornavirus (VSBV-1) が原因で、カワリリス(Sciurus variegatoides)が媒介する人畜共通感染症と判明



髄液細胞増加、MRIにて脳皮質・基底核・髄膜病変認めたが、生存中病原体同定できず。組織浮腫・壊死、グリア活動性・リンパ球浸潤あり



Mammalian 1 bornavirusと類似した5つのRNA配列切片metagenomic sequencingで、肝臓、腎臓、胸腔液から検出。PCRにてBeerらはリスのサンプルや3名の患者全員の盗血脳切片から同定し原因を解明した




A Variegated Squirrel Bornavirus Associated with Fatal Human Encephalitis
Bernd Hoffmann,et.al.
N Engl J Med 2015; 373:154-162July 9, 2015


0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note