喫煙者の中には肺疾患発症するものもいれば、しないものもいる。遺伝子要素がその鍵となるであろうことは想像されていたが、具体的な遺伝子シグナルの報告。
ただ、プレスリリースにも書かれているが、喫煙関連疾患、たとえば、COPD、がん、心疾患のようなものの予防の一番は禁煙というのは事実。
Novel insights into the genetics of smoking behaviour, lung function, and chronic obstructive pulmonary disease (UK BiLEVE): a genetic association study in UK Biobank Louise V Wain, et. al.
The Lancet Respiratory Medicine
http://www.thelancet.com/journals/lanres/article/PIIS2213-2600%2815%2900283-0/abstract
2006年3月15日から2010年7月7日までのUK Biobank登録者
UK BiLEVE study(2012年11月22日開始、2012年12月20日終了)からサンプル選択。尿サンプル5万8個、FEV1低値1万2例、重度喫煙者・喫煙既往なし両群からFEV1高値5千2例 。
FEV1低値の共有遺伝子原因を、重度喫煙・喫煙既往なし群両群で見出し(p=2·29 × 10−16)、医師診断喘息有無共有でも見出した(p=6·06 × 10−11)
FEV1極端例と関連する新しいゲノムワイド有意シグナルは、4つの新発見Locusのシグナル(KANSL1, TSEN54, TET2, RBM19/TBX5)を含み、報告済みの2つのlocusでの独立したシグナル (NPNT and HLA-DQB1/HLA-DQA2)であった。
これらの変異は、COPDと相関示し、喫煙既往なしでも認める。
KANSL1の5'末端を含む150 kb regionのコピー数は、エピジェネティック遺伝子制御上重要な遺伝子で、FEV1異常値と関連する。
同時に 、喫煙行動と関連する5つの新しいゲノムワイド有意シグナルを見出し、脳組織でのNCAM1発現にtrans effectを示す NCAM1 (chromosome 11)の変異、第2染色体 の変異 (between TEX41 and PABPC1P2)がそれ。
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