2015年10月7日水曜日

閉経後ホルモン治療:治療開始1年間心血管死亡リスク増加、中止後も増加

閉経後ホルモン治療というのは対象を選択すれば良いのだろうが、なかなかやっかいな代物だ

治療開始直後1年間は、心血管死亡リスク増加に苛まれ、中止後も心血管死亡リスク増加するという現象


年毎に開始中断を繰り返す、annual HT discontinuation法というのはとても危険な手法の可能性あり


Increased cardiovascular mortality risk in women discontinuing postmenopausal hormone therapy
Tomi S. Mikkola, et. al.
JCEM First Published Online: September 28, 2015
DOI: http://dx.doi.org/10.1210/jc.2015-1864

閉経治療1年内に、心血管死亡リスク有意に増加  (標準化死亡率 ; 95% 信頼区間 1.26; 1.16–1.37)

フォローアップ1年超過すると、減少する(0.75; 0.72–0.78)


閉経治療初年内卒中死亡リスクは増加  (1.63; 1.47–1.79するも、その後はリスク減少する(0.89; 0.85–0.94)


ホルモン治療利用者と比較でさえ、心血管死(2.30; 2.12–2.50)、卒中死 (2.52; 2.28–2.77)リスクは増加する


60歳未満でホルモン治療中止女性では、60歳以上では見られない心血管死亡リスク増加する(1.94; 1.51–2.48)



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