2015年10月7日水曜日

SCANDIVランダム化臨床トライアル:憩室穿孔に対する腹腔鏡下洗浄

穿孔性憩室炎への腹腔鏡下洗浄法がS状結腸切除術にとって代わる?

今回、否定的な報告


Laparoscopic Lavage vs Primary Resection for Acute Perforated DiverticulitisThe SCANDIV Randomized Clinical Trial
Johannes Kurt Schultz,et. al.; for the SCANDIV Study Group
JAMA. 2015;314(13):1364-1375. doi:10.1001/jama.2015.12076.

腹腔鏡下腹膜洗浄  (n = 101) 、結腸切除 (n = 98)をコンピュータ作成センター層別ブロック選択。糞便性腹膜炎は、腹腔鏡下 15名、結腸切除 13名

プライマリアウトカムは、90日内重度術後合併症  (Clavien-Dindo score >IIIa) 
セカンダリアウトカムは、他の術後合併症、再手術、手術時間、術後入院期間、QOL 


プライマリアウトカムは、腹腔鏡洗浄  31/101 名 (30.7%) 、開腹群 25 / 96  (26.0%) (difference, 4.7% [95% CI, −7.9% to 17.0%]; P  = .53)


90日死亡率は有意群間差認めず  (14 名 [13.9%]) vs 11 名 [11.5%]; 差、 2.4% [95% CI, −7.2% to 11.9%]; P  = .67).

糞便性腹膜炎でない症例において、再手術率は、腹腔鏡洗浄群で高い (15 / 74名 [20.3%]) vs 4/ 70 名 [5.7%]; 差, 14.6% [95% CI, 3.5% to 25.6%]; P = .01)

 手術時間は、腹腔鏡下洗浄処置群が有意に短いが、術後入院期間、QOLでは両群有意差無し

腹腔鏡処置群ではS状結腸癌見逃し4例
 

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