2015年11月9日月曜日

PAD間欠性跛行ランダム化トライアル:血管内再建+指導下運動療法は指導下運動療法に比べ歩行距離延長

Uptodateをみると、薬物療法は2つに分けてあり、リスク修正薬剤と症状改善薬剤に分類されている。前者に抗血小板剤、アスピリン、クロピドグレル、Vlrapaxa、後者にシロスタゾール、Naftidrofurylである。製薬メーカーはこれをごまかしてまるでシロスタゾールだけがPAD薬剤であるかのごとき宣伝を見聞きした。そして、副作用から考えるとNaftidrofuryl効果不十分の時にシロスタゾールを使用するよう記述。


非薬物療法として、supervised vs unsupervised exercise、運動処方、禁煙、他のリスク修正介入などが記載されている。


血行再建には経皮的、手術的再建法があるが、新刊の局在・広がり、患者リスクにより適正判断が必要。TASC IIなどガイドラインでは、Type Aにおいてendovascular therapy選択、Type Dでは、手術療法など、適応に関してはいろいろ考慮事項あるようだ。



で、


間欠性跛行を有する症例への、血管内再建術+supervised exercise(併用治療群)と、supervised ecerciseの比較ランダム研究

プライマリアウトカムは12ヶ月後の最大トレッドミル歩行距離



Endovascular Revascularization and Supervised Exercise for Peripheral Artery Disease and Intermittent Claudication
A Randomized Clinical Trial
Farzin Fakhry,  et. al.
JAMA. 2015;314(18):1936-1944. doi:10.1001/jama.2015.14851.



血管内再建+supervised exercise (併用治療群) は、supervised exercise群と比較し、最大歩行距離は有意改善  (  264 m →1501 m:1237 m改善) vs supervised exercise only group (285 m → 1240 m :955 m改善) (群間差平均, 282 m; 99% CI, 60-505 m) 、無痛歩行距離 ( 117 m → 1237 m: 1120 m vs  135 m → 847 m :712 m改善) (mean difference, 408 m; 99% CI, 195-622 m)


同様に、疾患特異的 VascuQol score改善 (併用治療群 1.34 [99% CI, 1.04-1.64] in the combination therapy group vs 運動単独群 0.73 [99% CI, 0.43-1.03]  ; 群間差平均, 0.62 [99% CI, 0.20-1.03]) 、SF-36 physical functioningスコア (22.4 [99% CI, 16.3-28.5] vs 12.6 [99% CI, 6.3-18.9; 群間差平均 9.8 [99% CI, 1.4-18.2])


physical role functioning、SF-36ドメイン、全般健康自覚指標において有意差認めず




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