2015年12月12日土曜日

疥癬殷賑地域での集団治療の有効性

疥癬が流行している集団における疥癬対策を目的とした集団治療薬投与


ヒト疥癬虫:Sarcoptes scabiei var. hominisによる疥癬はヒト・ヒト感染を生じ、WHOによる世界的合併症・死因上重大な疾患と位置づけ



Mass Drug Administration for Scabies Control in a Population with Endemic Disease
Lucia Romani, et. al.
N Engl J Med 2015; 373:2305-2313December 10, 2015

  • ペルメトリンの投与を行う標準治療 [標準治療群)
  • ペルメトリンの集団投与 (ペルメトリン群)
  • イベルメクチンの集団投与 (イベルメクチン群) 


プライマリアウトカムは、12ヶ月後の疥癬、Impedigo(膿痂疹)発生率



  • 標準治療群(ペルメトリン治療群): 疥癬消失率 73.9 ( 67.5 - 79.6 )%、発生率 15.4 ( 11.8 - 19.5 ) %
  • ペルメトリン群 : 74.7 ( 67.6 - 81.0 ) 、 8.0 ( 4.8 - 12.3 )
  • イベルメクチン群 : 97.3 ( 93.9 - 99.1 )、 1.3 ( 0.4 - 3.1 )



気になるのは、耐性流布・・・
Although scabies resistance has been reported very infrequently, it could occur.

・・・という記載にとどまっている

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