2016年1月7日木曜日

フルコナゾール経口投与は自然流産リスク増加と関連

妊娠中膣カンジダに対して、局所的アゾール系抗真菌薬が1stとして用いられるが、経口フルコナゾールも用いられることがある、妊娠中の経口フルコナゾール使用の流産・死産リスク検討


デンマークの国内コホート研究によると、フルコナゾール経口投与は統計学的有意に自然流産リスク増加をもたらす

Association Between Use of Oral Fluconazole During Pregnancy and Risk of Spontaneous Abortion and Stillbirth
Ditte Mølgaard-Nielsen, et. al.
JAMA. 2016;315(1):58-67. doi:10.1001/jama.2015.17844.


経口フルコナゾール暴露3315名の女性(妊娠期7−22週) 自然流産 147、非暴露マッチ化女性13,246名中 563
フルコナゾール暴露による自然流産リスクは有意増加 (HR, 1.48; 95% CI, 1.23-1.77)

妊娠7週から出産までフルコナゾール暴露5,382名女性のうち、死産 21名、対照 21,506名中 77フルコナゾール暴露と死産の有意相関認めず  (HR, 1.32 [95% CI, 0.82-2.14])

自然流産:局所アゾール系使用を比較:フルコナゾール暴露 2,823名中130 vs 局所アゾール 2,823名中118 (HR, 1.62 [95% CI, 1.26-2.07])死産:フルコナゾール暴露 4301名中20 vs 局所アゾール系 4301名中20 (HR, 1.18 [95% CI, 0.64-2.16])



日本では、妊娠・妊娠可能性のある場合経口ジフルカンは「禁忌」なので・・・


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