2016年2月4日木曜日

肥満非糖尿病妊婦へのメトホルミン:体重増加抑制効果

妊娠中のメトホルミン
禁忌「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人〔「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」」となっている日本

メトホルミンはインスリン感受性改善する

現実にはPCOSなどでも用いられ、「催奇形性」増大リスクには疑念が持たれている・・・日本の薬事行政の(たくさんある)問題点の一つで、現場への責任押しつけとなっている




BMI 35超だが非糖尿病妊娠女性を対象にメトホルミン使用・・・新生児体重への変化は認めないが、母体の体重増加防止効果有り

科学的エビデンスを直に適応できなくしている・・・日本の厚労省



Metformin versus Placebo in Obese Pregnant Women without Diabetes Mellitus
Argyro Syngelaki,et.al.
N Engl J Med 2016; 374:434-443February 4, 2016

二重盲検プラシーボ対照化トライアル
BMI 35超の非糖尿病妊娠女性
・メトホルミン 3.0g/day 
・プラシーボ
妊娠期12-18週でエントリー
プライマリアウトカムは、新生児出生体重zスコア 0.3SD減少(新生児妊娠齢比較20%→10%増大 50%減少と同等)
セカンダリアウトカムは母体体重増加、妊娠糖尿病発症、preeclampsia(「妊娠高血圧腎症」)、新生児アウトカム副事象発生

総数50名トライアル中同意断念、残り、メトホルミン群2 202名、 プラシーボ群 198名 
新生児出生体重中央値zスコアの群差認めず
(メトホルミン群 0.05  [4分位レンジ, −0.71 〜 0.92]、プラシーボ群  0.17  [4分位レンジ, −0.62 〜 0.89], P=0.66) 
母体妊娠体重増加中央値はプラシーボ群よりメトホルミン群で低値  (4.6 kg [4分位レンジ, 1.3 to 7.2] vs. 6.3 kg [4分位レンジ, 2.9  〜  9.2], P<0 .001="" 0.10="" 0.24="" 11.3="" 95="" l="" nbsp="" p="0.001) </blockquote" vs.="">
副作用頻度はメトホルミン群で対プラシーボ群より高い 
妊娠糖尿病頻度、新生児妊娠齢比巨大化、副事象新生児アウトカム発生有意差認めず

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