2016年2月8日月曜日

COPD:身体活動への不安・恐怖は、脳の構造変容、前帯状皮質減少と関連

特に重症COPD患者に見られる心理特性は、恐怖に由来するものなのか?
少なくとも、身体活動への不安・恐怖は、脳の構造変容、前帯状皮質減少と関連するらしい



Structural Brain Changes in Patients With COPD
Roland W. Esser, et. al.
Chest. 2016;149(2):426-434. doi:10.1378/chest.15-0027 

  • COPD患者の脳は皮質変性みられず
  • 灰白質:whole-brain analysisでは後帯状皮質(Posterior cingulate cortex)、regions-of-interest analysisでは前帯状回・中間帯状回、海馬、扁桃体の減少認める
  • 前帯状回灰白質減少は、COPD罹病期間、呼吸困難への恐怖、身体活動への恐怖と逆相関する
  • mediation解析にて罹病期間と前帯状回灰白質減少の関連性は身体活動への恐怖がその介在因子と判明


インチキ脳科学者のまねをすれば、"「学習の初期や問題解決のような、実行に特別な努力を必要とする課題に特に関係している」前帯状皮質は罹病期間長いCOPD患者で萎縮して、運動や呼吸リハビリテーションなどの課題をいやがる”と根拠のない言い方になる



一般的な事象なのかどうかわからないが、HADS-DとHADS-Aうつ、不安調査によれば、ABCDグループ毎に増加するものの、B/C群に解離がある



Impact of symptoms of anxiety and depression on COPD Assessment Test scores
Christina W. Hilmarsen, et. al.
ERS  Published 1 March 2014



COPD患者での身体活動啓発・・・一筋縄ではいかない

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note