2016年3月29日火曜日

ehran lipid and glucose study:植物由来L-アルギニン摂取増加は心血管疾患イベントを減少?

L-アルギニンは条件付き必須アミノ酸(≠必須アミノ酸)で、NO合成酵素(NOS)の基質主体、eNOS合成のprecursorで、心血管系調整と関連。健康成人ではL-アルギニンの内因合成は十分であるが、条件により不足する可能性がある。例えば、成長期、カタボリック状況、小腸・腎臓障害などの場合。こういう場合は外因性のL-アルギニン不足影響与える可能性あるが、抗酸化作用、血液粘稠性、ACE抑制、線溶系刺激、グルカゴン、プロラクチン、成長ホルモンへ直接影響を与える。また、NO合成酵素阻害によりADMA増加が血管内皮機能障害をもたらし、心血管疾患リスク増加する可能性もある



ということで、食事性のL-アルギニン摂取と心血管イベントリスクの疫学的検討


Dietary L-arginine intake and the incidence of coronary heart disease
: Tehran lipid and glucose study
Zahra Bahadoran, et. al.
Nutrition & Metabolism201613:23 
DOI: 10.1186/s12986-016-0084-z


L-アルギニンの食事定期摂取と冠動脈性心疾患リスク
Tehran Lipid and Glucose Study被検者4.7年間フォローアップ:n=2284
生化学指標をベースラインとフォローアップ検討、寄与要素補正後Cox比例ハザードモデルによるL-アルギニン摂取と冠動脈性心疾患リスクの検討

平均年齢38.2±13.4歳(男性 42.8%)

植物由来L-アルギニン摂取と、収縮・拡張期血圧の負の相関性
動物由来L-アルギニン摂取では拡張期血圧増加と正の相関性 p<0 .01="" br="">
第2・三分位 (1.45–1.78 g/d)では第1・三分位 (<1 .45="" 1.90="" 95="" ci="1.03–3.58)<br" d="" g="">
冠動脈性心疾患リスクは、植物由来L-アルギニン摂取量増加横断的に減少傾向 (HR = 1.0, HR = 0.91, 95 % CI = 0.51–1.62, HR = 0.72, 95 % CI = 0.39–1.32, P for trend = 0.03)




サプリメントL-アルギニン摂取が有効といってるわけではない

アルギニン含有
http://wholefoodcatalog.com/nutrient/arginine/foods/


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