2016年4月19日火曜日

メトホルミンは現時点で単独勝者:心血管イベント減少確認

全くグローバルスタンダードでない、日本の糖尿病・高血圧などの診療

最たるものが、2型糖尿病におけるメトホルミンの位置づけ
欧米では、T2DM診断、即、メトホルミン投与考慮
今回の、140万名超、204研究の解析で、メトホルミンはSU剤に比べ心血管疾患リスク30−40%減少。



「"Metformin looks like a clear winner"」ということで、2−3年間2型糖尿病治療に於ける、最大エビデンスの一つとなろう・・・という解説(http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-04/jhm-ddm041416.php)

生命危機に関わるケトアシドーシス・シックデイ対応など注意は必要だが、SU剤だって不可逆性脳障害を生じるわけだから、注意すべきなのは同様なはず
file:///Users/makiseyoichi/Downloads/recommendation_biguanide.pdf

糖尿病診療も目標の一つは微小血管疾患だけでなく、心血管疾患合併症リスク軽減のはず


Diabetes Medications as Monotherapy or Metformin-Based Combination Therapy for Type 2 Diabetes: A Systematic Review and Meta-analysis
Nisa M. Maruthur, et. al.
Ann Intern Med. Published online 19 April 2016 doi:10.7326/M15-2650
http://annals.org/article.aspx?articleid=2513979


心血管死亡率はvs SU剤に対し、メトホルミン減少
全原因死亡率、心血管合併症、微小血管障害合併症に関しては不十分、強度は弱い

HbA1c減少程度は単剤横断的及びメトホルミンベース併用で同等だが、例外はDPP-4阻害剤がやや効果乏しい


体重は、メトホルミン、DPP-4阻害剤、GLP-1受容体アゴニストで減少維持、SU剤、チアゾリジン系、インスリンで増加(群間差 5kまで)


低血糖はSU剤で頻度多く、胃腸合併症はメトホルミン、GLP-1受容体アゴニスト頻度大
性器真菌感染はSGLT-2阻害剤で増加



EMPA-REG程度では、SGLT-2阻害剤評価まだまだなんだなぁ

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