2016年6月13日月曜日

COPDにおけるfrailと呼吸リハビリテーションの意義

この論文、呼吸リハビリテーション関連する人たちにとっては必読と思うけどなぁ





高齢者におけるFrailは副事象アウトカムとの関連性は常に問題で、慢性呼吸器疾患でのfrailの頻度そしてその管理方法について検討は不十分


Herafield Hospital Pulmonary Rehabiliation Programme
安定COPD患者中でのfrailの頻度とfrailが呼吸リハビリテーション完遂及びそのアウトカムに影響を与えるかの検討



4分の1である209名は、frailで、リハビリテーション完遂不能オッズ比2倍となる、その原因は主に急性増悪・入院によるもの

急性増悪・入院そのものへの効果は不明だが、

しかし、8週間リハビリテーションにて209名の内の55%で、息切れ値、運動パフォーマンス、身体活動、健康状態は、非frail被検者に比べ良好性持続

となると、やはりリハビリテーションの効果は認められ、ひいては急性増悪・入院へ悪影響和耐えるはずもない


リハビリテーション後は、115名中71名、61%ではすでにfrailyのクライテリア一致せずとなっている




Physical frailty and pulmonary rehabilitation in COPD: a prospective cohort study
Matthew Maddocks, et. al.
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2016-208460
frailの頻度は  209/816 名 (25.6%, 95% CI 22.7 to 28.7)
年齢、 Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) stage、Medical Research Council (MRC) score 、 age-adjusted comorbidity burden 増加と共に、frail頻度増加(all p≤0.01)

リハビリテーションプログラム 非完遂オッズ比は2倍で (adjusted OR 2.20, 95% CI 1.39 to 3.46, p=0.001)、非完遂理由は急性増悪、入院による
しかし、リハビリテーションアウトカムは、frailでのリハビリテーション完遂にとって良い効果をもたらしMRCスコア、運動パフォーマンス、身体活動、健康状態良好性と一致し関連  (all p<0 .001="" br="">リハビリテーション後、61.3%(71/115)ではfrailのクライテリア一致しなくなった













Frailty assessment
Frail定義:Fried phenotype model
http://biomedgerontology.oxfordjournals.org/content/56/3/M146.abstract
 Frailty was defined as a clinical syndrome in which three or more of the following criteria were present: unintentional weight loss (10 lbs in past year), self-reported exhaustion, weakness (grip strength), slow walking speed, and low physical activity



ちなみに日本の老年医学会定義
・・・いまだ定まらず?

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