2016年8月5日金曜日

蛋白摂取:動物由来から植物由来へ変更で死亡率減少

3大栄養素とやらの炭水化物、蛋白、脂肪は、栄養学上の主要課題で有り続けている。蛋白の摂取源で健康アウトカムに影響をあたえる。


動物由来蛋白摂取はやはり死亡率増加と関連し、逆に、植物由来蛋白摂取は死亡率減少に寄与する。加工レッドミート、卵について死亡率悪影響与える


Association of Animal and Plant Protein Intake With All-Cause and Cause-Specific Mortality 
Mingyang Song, et. al.
JAMA Intern Med.
Published online August 01, 2016. 
doi:10.1001/jamainternmed.2016.4182


米国医療者の前向きコホート(131342名)  Nurses’ Health Study (1980 to end of follow-up on June 1, 2012) と Health Professionals Follow-up Study (1986 to end of follow-up on January 31, 2012)

動物由来蛋白、植物由来蛋白を定期アップデート食事回数質問表にて評価 2014年6月20日〜2026年1月18日

主要アウトカム・測定:全原因・原因別死亡率

131342名の被検者中、女性 85013(64.7%)(平均年齢 [SD] 49 [9] 歳)

蛋白摂取量中央値(エネルギー比率評価)でみると、動物蛋白 14% (5th-95th percentile, 9%-22%) 、植物蛋白 4% (5th-95th percentile, 2%-6%)
主要ライフスタイル・食事リスク要素補正後、動物蛋白摂取量は弱いながら死亡率増加と相関し、特に、心血管死亡率増加と関連 (HR, 1.08 per 10% energy increment; 95% CI, 1.01-1.16; P for trend = .04)、一方植物蛋白は死亡率低下と相関  (HR, 0.90 per 3% energy increment; 95% CI, 0.86-0.95; P for trend   <  0.001)

この相関性は、非健康的ライフスタイル(喫煙、重度アルコール摂取、過体重/肥満、身体不活発)1つ以上に被検者に限定されるものである、これらリスク要素のない対象者では明らかでない

動物由来蛋白を植物蛋白へ置き換えは死亡率低下と相関
特に、加工レッドミートを植物由来エネルギー3%等価引き替えすると、全原因死亡HRは0.66 (95% CI, 0.59-0.75)、さらに非加工レッドミートを植物由来蛋白にエネルギー等価引き替えだと 0.88 (95% CI, 0.84-0.92) 、同様、卵から植物由来蛋白にエネルギー等価引き替えだと 0.81 (95% CI, 0.75-0.88) 










加工レッドミートは予想通りとして、卵の立場は?


卵は動脈硬化悪化させる; 卵黄×年は心血管リスク増加と相関
https://kaigyoi.blogspot.jp/2012/08/blog-post_17.html

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