2016年10月17日月曜日

同一ベッド先行患者抗生剤使用によるるC.difficile感染

CDI(C. difficile)の院内感染は、患者本人としては「抗生剤使用、70歳超、制酸剤、免疫抑制剤、sCr増加、アルブミン値低下、ICU」がリスク要素


論文序文によると、CDIでの米国内死亡者は推定年間2万7千名
しかも、C. difficileは院内感染が最も多い原因

「ベッド、ベッドレール、床などから検出され、同室者がCDIのとき、CDIリスク増加する」だけでなく、同じ部屋の連続的使用者でのCDIリスク増加が示唆されていた




Receipt of Antibiotics in Hospitalized Patients and Risk for Clostridium difficile Infection in Subsequent Patients Who Occupy the Same Bed
Daniel E. Freedberg, et. al.
JAMA Intern Med. Published online October 10, 2016. doi:10.1001/jamainternmed.2016.6193


後顧的コホート研究

前のベッド使用者が非C. difficile感染抗生剤使用暴露であったとき、その後のベッド使用者のC. difficile感染発生リスク

一定のベッド連続使用ペア10万615で、CDI発症 576 (0.57%)
前の患者が抗生剤使用した場合、その後のCDI発症有意増加 (log-rank P < 0.01)

その後の患者の抗生剤を含めたCDI既知リスクへの相関の影響は不変(補正ハザード比 [aHR], 1.22; 95% CI, 1.02-1.45)
CDI発症した先行患者での後の患者1497名を除外しても同様  (aHR, 1.20; 95% CI, 1.01-1.43)

抗生剤意外に、ベッド先行使用者に関連する他の要素はその後の患者のCDIリスク増加と相関











"抗生剤使用者同一ベッド連続使用による感染”は、医療の現場からすればインパクトのある話である

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