2017年2月24日金曜日

メタアナリシス:脳内出血(ICH)急性期での降圧治療に関して、より積極的に行うべきか?

脳内出血(ICH)急性期での降圧治療に関して、より積極的に行うべきか?


theAntihypertensive Treatment of Acute Cerebral Hemorrhage (ATACH)-II trialがこのメタアナリシスで中心を占めている

ureshi AI, Palesch YY, Barsan WG, et al. Intensive Blood-Pressure lowering in patients with acute cerebral hemorrhage. 
N Engl J Med (10.1056/NEJMoa1603460 Published Online First: 8 June 2016). 
収縮期血圧 110-139 mmHgターゲット:強化降圧
収縮期血圧 140-179 っmHgターゲット:標準降圧


メタアナリシスによると、強化降圧加療にて死亡率増加証拠認めず、機能的アウトカム改善として臨床的意義ある改善は認めない
ただ、ICH病巣広がりは抑えられている可能性がある

RCTエントリーされている症例に限定された話であり、強化降圧禁忌例は排除されているので解釈上注意必要


Intensive blood pressure lowering in patients with acute intracerebral haemorrhage: clinical outcomes and haemorrhage expansion. Systematic review and meta-analysis of randomised trials
Gregoire Boulouis, et. al.
http://jnnp.bmj.com/content/early/2017/02/18/jnnp-2016-315346

ICH 4360名メタ解析
強化降圧治療 vs 標準治療割り付け

3ヶ月め死亡率は両群同等 (OR: 0.99; 95% CI: 0.82 to 1.20, p=0.909)

強化降圧治療は、3ヶ月死亡率低下、dependency risk減少に関する非有意な傾向あり (OR: 0.91; 95% CI: 0.80 to 1.02), p=0.106)


強化降圧は、より規模の大きいRCTにおいて特に、ICH広がりリスク低下の傾向あり (OR: 0.82; 95% CI: 0.68 to 1.00, p=0.056)



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