2017年4月10日月曜日

米国:増え続けるCOPD患者・・・一方、在宅酸素療法患者激減を強いる

在宅酸素療法の米国内状況として、在宅酸素療法を受けているメディケア患者比率が2008年から2014年にかけて42%減少という本来ならうれしいニュースなのだろうが、実は・・・

メディケア対象は19%増加し、在宅酸素療法の主たる指標疾患であるはずのCOPD診断患者数はほぼ60%増加している、この状況下でも劇的に比率減少が見られるのである。

本来、入院回避のうえ在宅療養のためコスト効果的である酸素療法


医療文書上記載されなければならない受領的観点に合致してないという文書上の不備のためまずは拒絶される。メディケア&メディケイド施設のデータだと在宅酸素療法の4%ほど文書上適合性認めないと否認されるも、医学的に不適正とされたのは0.3%のみ。
このプロセスのためサプライヤーのコストを40%以上増加させ、ケアの連続性を破綻させ、必要な装置・サービスの安定した供給を阻害することとなっている。

メディケアは在宅呼吸器ケア償還懸命で、支払いをドラスティックにカットし、結果、サービスプロバイダーがそのサービスをscale back、即ち、削減することとなっている

米国内は増え続けるCOPDや他の慢性呼吸器疾患のなか、在宅呼吸療法サービスの削減に見舞われている。





日本の在宅酸素療法の最大の問題点は、“家庭内据え置き型濃縮装置+ボンベ”が主流ということ・・・本来、あるべき身体活動性を阻害し続けている。
POCはまだまだ途上というなら、液体酸素(据え置き+携帯装置)主流であるべきなのに・・・

この状況を打破する雰囲気すらないのは・・・だれが悪い?
  • 古びた規格の濃縮装置を高く維持し続けるメーカー&サービス業者とその利権にしがみついている医療者
  • 身体活動面からみた在宅酸素療法に関心をもたない関連学会・医療者

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