2017年11月7日火曜日

卵:耐糖能異常・2型糖尿病で血糖増加、併発症増加の可能性あり

“たまごはいくら食べても良い”という間違えたメッセージを言いふらす奴らがいる

脂質管理についてのガイドラインから派生した話だと思う

確かに、卵は必須なビタミン・ミネラル、重要な蛋白源であり、抗酸化ルテインやzeaxanthinを含むため重要な食事素材であることは確か・・・しかし、「いくらでも」というのは嘘・でたらめ


表題のごとき、血糖増加作用を無視できない 特に 糖代謝異常、2型糖尿病者では・・・




Association between egg consumption and cardiovascular disease events、diabetes and all-cause mortality
 Jing Guo 、et al.
Open Access
European Journal of Nutrition First Online: 02 November 2017


卵接種と心血管疾患(CVD)あるいは2型糖尿病(T2D)の関連性は議論上の案件。ここでは卵消費とCVD(プライマリアウトカム)とT2D、死亡率の関連性を the Caerphilly prospective cohort study (CAPS) and National Diet と Nutritional Survey (NDNS)の前向きコホートで検討



CAPS:2512 名、 45–59 年齢 (1979–1983)、食事摂取日記、発生疾患、死亡率を5年毎にアップデート。
NDNS:754名、 19-64歳 (2008-2012)


CVDなし男性 (n=1781)フォローアップ平均 22.8年、卵の摂取はCVD (n = 715)、死亡 (n = 1028)、T2D (n = 120)のそれぞれの発生と相関無し
卒中 (n = 248)、 心筋梗塞 (n = 477)、心不全  (n = 201)の個別検討にて、卵の摂取と卒中、心筋梗塞の相関性同定できず、T2D and/or IGT例では卒中リスク増加あり
1.0(参照)に対する補正ハザード比(95% 信頼区間,CI)
gg 摂食数週毎 (n) of 0 ≤ n ≤ 1、1 < n ≤ 2、2 < n ≤ 3、3 < n < 5、 n ≥ 5 あたり
1.09 (0.41、2.88)、0.96 (0.37、2.50)、1.39 (0.54、3.56) 、 2.87 (1.13、7.27)  (P = 0.01)

横断的解析にて卵摂食多いことは、T2D and/or IGTにおいて空腹時血糖増加と相関 (CAPS: baseline P = 0.02 and 5-year P = 0.04; NDNS: P = 0.05)


結論:2型糖尿病・耐糖能異常者において、卵摂取量多いと、血糖増加に関連
2型糖尿病 and/or IGTサブグループにおいて、卵摂取増加は卒中頻度増加するかは今後の課題。





卵は動脈硬化悪化させる; 卵黄×年は心血管リスク増加と相関
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/08/blog-post_17.html

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