2018年7月2日月曜日

H.ピロリ感染とアルツハイマー病発症の関連性

米国のH.ピロリ感染とアルツハイマー病発症の正相関関係


内容
1.システマティック・レビュー:Hピロリは胃病変と関連するが、他にも消化器外疾患、例えば、動脈硬化、高血圧、卒中を含め関連など。それ以外にアルツハイマー病も血液脳関門障害と関連する可能性がある 
2.今回の研究ではH.ピロリと、認知疾患アウトカムの関連性を綿密に検討し、アルツハイマー病関連死亡率、全病型認知症・アルツハイマー型認知症を含め検討。45歳以上の米国内データ(Medicare、National Death Index registry:死因統計)解析。H.ピロリ感染と、男性・経済社会的ステータスの高い場合にその関連性が認められた 
3.今後の方向、H.ピロリ感染・除菌のインパクトを様々な認知疾患で検討、性別、社会経済状態を層別化必要




Helicobacter pylori seropositivity and its association with incident all-cause and Alzheimer's disease dementia in large national surveys
Alzheimer's & Dementia , The Journal of the Alzhermer's association
https://www.alzheimersanddementia.com/article/S1552-5260(18)30131-6
DOI: https://doi.org/10.1016/j.jalz.2018.04.009



左:男性、右:女性



Hピロリ血清陽性とアルツハイマー型認知症死亡率の正相関
男性 (ハザード比 adj, pooled  = 4.33, 95% 信頼関係: 1.51–12.41, P = .006)
アルツハイマー病発症、全ての認知症でも再現 (ハザード比adj, pooled  = 1.45 (95% 信頼区間 1.03–2.04, P = .035、.44 (95% 信頼区間: 1.05–1.98, P = .022)


この関連性は社会経済的状態高い場合に特に関連


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