日常臨床にておいて、この効果は無視できないのでは?
Inhaled Tranexamic Acid for Hemoptysis Treatment: A Randomized Controlled Trial
Ori Wand, et. al.
https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(18)32572-8/fulltext
DOI: https://doi.org/10.1016/j.chest.2018.09.026
2重盲検ランダム化トライアル:トラネキサム酸500mgx3/日 ネブライザー投与
vs プラシーボ(生理食塩水)
大量喀血(200ml超/24時間、喀血量)
血行動態・呼吸不安定患者除外
死亡率と血痰再発率を30日目、1年間フォローアップ
ランダム化 47名、トラネキサム酸吸入 n=25 vs 生理食塩水 n=22
- トラネキサム酸は、入院2日目から予測喀血量の有意減少
- 入院5日間内血痰寛解率はトラネキサム酸群で高い 96% vs. 50%, p<0.0005)
- 平均入院日数はトラネキサム酸群で短い (5.7±2.5 vs. 7.8±4.6 days, p=0.046)
- また、出血コントロールのための比較的侵襲的処置(気管支鏡処置、血管塞栓など)必要数減少 (none vs 18.2%, p=0.041)
- 副作用どの群でも認めず
- 加え、フォローアップ1年時点で再発率減少 (p=0.009)
結論:トラネキサム酸吸入は、非massiveな喀血患者に安全で、有効
0 件のコメント:
コメントを投稿