2019年1月26日土曜日

COPD:スタチンの役割 死亡率軽減、肺高血圧への効果も・・・ ローコール圧勝?

COPDにおける死亡率、炎症性要素、肺機能指数
スタチン使用の有効性についてnetwork meta-analysis施行



Effectiveness of long-term using statins in COPD – a network meta-analysis
Yongbin Lu, et al.
Respiratory Research201920:17
https://doi.org/10.1186/s12931-019-0984-3
Received: 31 July 2018Accepted: 13 January 2019Published: 23 January 2019


General meta-analysis で、スタチン使用による、全死亡率、心疾患関連死亡率、COPD急性増悪(AECOPD)のリスク軽減が示された(各々  RR (95% CI) : 0.72 (0.63,0.84)、 0.72 (0.53,0.98) 、 0.84 (0.79,0.89))




Fig. 1
Forest plot showing effect of statins on all-cause mortality in COPD patients


スタチン使用は、CRP、肺高血圧(PH)減少(SMD (95% CI)  − 0.62 (− 0.52,-0.72) 、0.71 (− 0.85,-0.57)


Network meta-analysis でフルバスタチン (97.7%)、アトルバスタチン(68.0%)、  ロスバスタチン(49.3%) が他のスタチン群より累積確率としてCRP減少に有意に相関

フルバスタチン (76.0%) とアトルバスタチン (75.4%)がPHの減少に関して他のスタチンより累積確率として高い





ローコール圧勝とは・・・

COPDと心血管疾患併存症が全死亡率に重大な影響を及ぼし、COPDに関わる炎症の影響、CRPやIL-6などが予後悪化と関連する。スタチンは抗炎症作用なども期待されているところで、さらに肺高血圧への効果、6分間歩行距離増加も期待されている。

スタチンの役割を示唆するネットワークメタアナリシス





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