2019年2月18日月曜日

喘息:気道上皮構成細胞成分とヒエラルキー、さらにはEzrinの関連

気道上皮と喘息など肺疾患の関連、まだまだ全体像は見えてきてないようだ
一部おぼろげながら・・・ってところか・・・



single-cell RNA-sequencing (scRNA-seq) と in vivo lineage tracingにより、のう胞性線維症や喘息のマウス期間上皮の細胞成分とヒエラルキー明確化
のう胞性線維症の"Ionocyte"、Foxil+肺ionocyte、"hillocks"と命名された ターンオーバーの早い扁平上皮構造の細胞型、tuftや杯細胞の疾患毎の特有サブセットは連続的、直接にbasal progenitor細胞から補充されるのである。


A revised airway epithelial hierarchy includes CFTR-expressing ionocytes
Daniel T. Montoro,et al.
Naturevolume 560, pages319–324 (2018) 








細胞骨格蛋白Ezrinが気道上皮マーカーとしての役割がある、ERM (ezrin/radixin/moesin) familyの一つで、Ezrin ノックアウト後、気道のpermeability亢進し、IL-13ー誘導喘息の早期イベントと関連している可能性有り



細胞膜細胞骨格蛋白のEzrinは、細胞構造維持機能、細胞間癒着、バリア機能防御作用を示すが、呼気condensate(EBC)内濃度で喘息患者で検証、マウス喘息モデルBALFでELISA測定、IL-13の調整への関与を検証、shRNSAを用いたEzrin knockingdownをヒト気道上皮16HBE細胞で検証

Ezrin濃度は正常対比喘息で、EBC 低下 (92.7 ± 34.99 vs. 150.5 ± 10.22 pg/ml, P < 0.0001) 、血中 低下 (700.7 ± 55.59 vs. 279.2 ± 25.83 pg/ml, P < 0.0001) 正常対比、コントロール不良で低下、部分コントロール下でも低下
EBC、血清Ezrin値は肺機能と相関、血中IL-13やペリオスチンと逆相関
一次気道上皮細胞のezrin発現のIL13-誘導downregulationは"喘息"マウス肺組織・BALFで減少し、BALF IL-13濃度と負の相関

Ezrin, a Membrane Cytoskeleton Cross-Linker Protein, as a Marker of Epithelial Damage in Asthma
Man Jia  , et al.
AJRCCM Vol. 199, No. 4, Feb 15,2019
https://doi.org/10.1164/rccm.201802-0373OC       PubMed: 30290132

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