2019年9月13日金曜日

PRACTICAL:軽症・中等症喘息へのシムビコートas-needed治療

BUD/FORのas-needed(頓用使用)報告(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1715274)後、日常診療がやりにくい

下記報告だと、as-needed治療優越性は“ACQ-5、SABA頓用頻回、FEV1低下”などだが、これだとICS/LABAの維持療法の方が良いのではないか?・・・と疑念が?

今更対照をBUD/FOR 維持療法と設定するのは・・・まずいのだろうか?





重症急性増悪をアウトカムとして比較した、軽症・中等症喘息へのシムビコート頓用 vs BUD維持療法


300日目の重度急性増悪無発生率:355/437 vs 313/448
NNTなら8.8程度だろう

吸入ステロイド維持療法による薬剤コストや薬剤副作用に関わるリスクを考慮した上で判断しなきゃならないと思うが・・・


シンビコート頓用が有益性上なのは

  • 女性
  • 12ヶ月以内重症急性増悪
  • 喫煙既往(vs 現行喫煙、喫煙歴無し)
  • SABA使用頻回
  • ACQ-5スコア高値
  • FEV1 比較的低値
  • FeNO 低値(log FeNO 2.9=18程度?)
  • 好酸球400/μL以上


比較的意味なさそうなのは、

  • 吸入ステロイドのアドヒアランス完璧なケース



Budesonide-formoterol reliever therapy versus maintenance budesonide plus terbutaline reliever therapy in adults with mild to moderate asthma (PRACTICAL): a 52-week, open-label, multicentre, superiority, randomised controlled trial
Jo Hardy,  et al.
The Lancet Published:August 23, 2019
DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(19)31948-8












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