全国の集団ベースのデータベースを用いて,中年期の心房細動患者の認知症リスクとBP値および高血圧負荷の関連を調査し,認知症リスクが最も低い最適BPを決定した。 さらに、高血圧と認知症の中で最も頻度の高い2つのタイプ、アルツハイマー病(AD)、血管性認知症との関連を調査
結論としては・・・
中年期の心房細動患者では、BPと認知症リスクとの間にU字型の関連があり、高血圧負担と認知症リスクとの間にはlog-linearな関連があった。心房細動患者における高血圧の負担を最小限にすることが認知症予防につながる可能性がある。
Blood Pressure Control and Dementia Risk in Midlife Patients With Atrial Fibrillation
Daehoon Kim, et al.
Hypertension. 2020;75:00-00.
DOI: 10.1161/HYPERTENSIONAHA.119.14388.
https://www.ahajournals.org/doi/abs/10.1161/HYPERTENSIONAHA.119.14388
心房細動(AF)は、脳卒中を伴わない場合でも、認知機能障害や認知症のリスクの増加と関連している。高血圧は、特に中年期(70歳未満)の人において、認知症の修正可能な危険因子となる可能性がある。
中年期の心房細動患者における血圧(BP)および高血圧負担と認知症リスクとの関連を調査することを目的とした。
韓国国民健康保険サービスのデータベースから、2005年から2016年までに認知症の既往のない50~69歳の心房細動患者171,228人を登録した。平均6.6年の追跡期間中に初めて認知症と診断された患者は9909人であった。
収縮期・拡張期血圧と認知症リスクの間にはU字型の関係が認められた。収縮期血圧が120mmHgから10mmHg増減すると、それぞれ4.4%(95%CI、2.7%-6.0%)、4.6%(95%CI、0.1%-8.2%)の認知症リスクの上昇と関連していた。80mmHgから始まる拡張期血圧の増減も認知症リスクを増加させた。
サブタイプ解析では、アルツハイマー病はBPの低下に伴って増加し、血管性認知症はBPの増加に伴って増加した。 時間更新モデルで経時的なBPの変化を考慮した場合、120~129/80~84mmHgのBPが最も低い認知症リスクと関連していた。
高血圧負荷の増加(追跡期間中にBPが増加した日の割合)は認知症リスクの増加と関連していた(ハザード比、10%の増加につき1.10[95%CI、1.08-1.12])。
中年期の心房細動患者では、BPと認知症リスクとの間にU字型の関連があり、高血圧負荷と認知症リスクとの間には対数直線的な関連があった。
心房細動患者における高血圧の負担を最小限にすることが認知症予防につながる可能性がある。
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治療的要素や交絡要素がこのカーブの解釈にどれほど考慮されているかは不明
以下のシステマティック・レビュー&メタアナリシスでは、
認知症のサブタイプが特定されたが、アルツハイマー病や血管性認知症には有意な効果は認められなかった。結論として、薬物療法やライフスタイルの変化によるBPの低下は、認知症リスクの有意な低下にはつながらなかった。これは認知症のサブタイプとは無関係であった。という、降圧治療効果との関連性みとめられてない・・・一般的高血圧患者での報告がある
上記、報告をどう解釈するかも問題になるだろう
Blood pressure-lowering interventions to prevent dementia: a systematic review and meta-analysis.
J Hypertens. 2018 Sep;36(9):1780-1787. doi: 10.1097/HJH.0000000000001829.
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