2020年7月27日月曜日

ランダム化トライアル:骨粗鬆症及び椎体骨骨折後高齢女性:運動訓練後3ヶ月後も効果維持

骨粗鬆症及び椎体骨骨折後高齢女性へのレジスタンス及びバランス運動の身体フィットネスの3ヶ月後も効果維持されるということが示された

序文から

椎体骨骨折の臨床的見逃し・過小評価とその後の運動の重要性(予防的・再発予防意義)にかかわらず、安全性過剰重視や社会資源不足などで、なかなか導入されていない(リハビリテーションのはずなのに疼痛緩和しかされてない事例など)

一方、椎体骨折者に対する運動の効果に関する最近更新されたシステマティックレビューでは、運動が身体能力を向上させるという中程度の質の高いエビデンスがあると結論づけられている。しかし、介入を中止した後も運動の効果が持続するかどうかを評価した研究は少なく、運動中止後の追跡調査を行った研究は限られているが、その結果は有望であった。これらの個別研究(追跡期間は12週間から12ヵ月)では、運動の持続的な効果がQoL、最大歩行速度、可動性、HRQoL 、機能的な下肢筋力 、および転倒恐怖 について報告されている。運動へのアドヒアランスを維持することは、スタッフのサポートや助けがなければ困難である 。加齢による体力の自然な衰えは、運動介入を維持しなければ、運動介入から得られる利益を打ち消す可能性がある。高齢者では、介入後に得られた筋力は、一定期間の運動休止後に失われたり、低下したりすることが多い。同様に、高齢者におけるバランスの改善もまた、デトレイン後に失われる可能性がある。運動介入に参加することで、参加者の中には、効果を維持したり、継続的な改善を見たりするために、試験外でも運動を維持するように動機づけられる人がいる可能性がある。

動機づけ改善効果などもあり、detrain後も継続するらしい


Physical fitness in older women with osteoporosis and vertebral fracture after a resistance and balance exercise programme: 3-month post-intervention follow-up of a randomised controlled trial
Brita Stanghelle, et al.
BMC Musculoskeletal Disorders volume 21, Article number: 471 (2020)

背景
椎体骨折者には運動が推奨されているが、この集団にとって重要な転帰に対する運動の効果を調査した研究はほとんどない。運動の介入後の効果についての研究はさらに少ない。本研究の目的は、3ヵ月間の運動介入を中止した後の習慣的な歩行速度とその他の健康関連アウトカムを評価することである。

方法
この追跡調査は、無作為化比較試験の実施3ヵ月後に実施された。骨粗鬆症と椎体骨折と診断された65歳以上のノルウェーの地域居住女性149人が、運動群と対照群のいずれかに無作為に割り付けられた。主要アウトカムは3ヵ月後の習慣的歩行速度であった。副次的転帰は、健康に関連したQOL(生活の質)と転倒の恐怖を測定するための、フォー・スクエア・ステップ・テスト(FSST)、機能的リーチ、握力、シニア・フィットネス・テストを含む、その他の体力測定であった。ここでは、6ヵ月(介入後3ヵ月)におけるすべてのアウトカムの二次データ分析を報告する。データはintention-to-treatの原則に従って分析され、線形混合回帰モデルが採用された。

結果
主要アウトカムである習慣的歩行速度については、介入後3ヵ月間の追跡調査では群間に統計的に有意な差は認められなかった(0.03m/s、95%CI - 0.02~0.08、p = 0.271)。  
 
physical fitnessのセカンダリ・アウトカムとしては、介入群統計学的有意改善は
  • FSSTを用いたバランス能力評価 (− 0.68 s, 95%CI − 1.24 to − 0.11, p = 0.019)
  • arm curl (1.3, 95%CI 0.25 to 2.29, p = 0.015)
  • 30秒座位起立時間による下肢筋力評価 (1.56, 95%CI 0.68 to 2.44, p = 0.001)
  • 2.45-m up and go試験を用いた移動能力 (− 0.38 s, 95%CI − 0.74 to − 0.02, p = 0.039)

介入群に有利な転落恐怖に関しては、群間で統計学的に有意な差があった (− 1.7, 95%CI − 2.97 to − 0.38, p = 0.011).  
 
 
健康関連のQOLに関しては群間の差は観察されなかった。

結論
多コンポーネント運動プログラムによるアウトカム(筋力増強、バランス、移動能力)は、転倒不安への効果同様改善効果をみとめた

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

<hr>
“ロコモ”なんて大風呂敷を広げるより、まずは、骨粗鬆症・椎体骨折に関わる個別化リハビリテーションをまともにやれば良いのに・・・(独り言)

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note