液性免疫であるSARS-CoV-2-特異的抗体検出率は限られているが、T細胞反応が殆どに観察されメモリーT細胞反応が大きな役割を果たすかもしれない
記憶B細胞の反応は短命になる傾向があることも示されています。SARS-CoV-1への感染(Channappanavarら、2014年;Tangら、2011年)。
対照的に、記憶T細胞応答は、何年も持続の可能性がある(Le Bertら、2020)。SARS-CoV-2特異的T細胞がヒトにおいて同定されている(Grifoniら、2020年;Ni et al.)
スウェーデンのアウトカム明確となっているコホートを試料とした検討
Robust T cell immunity in convalescent individuals with asymptomatic or mild
COVID-19
Cell (2020). Takuya Sekine et al,
DOI: 10.1016/j.cell.2020.08.01
https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(20)31008-4
https://www.cell.com/action/showPdf?pii=S0092-8674%2820%2931008-4
SARS-CoV-2特異的メモリーT細胞は、COVID-19に対する長期的な免疫防御に重要であると考えられる。未曝露者、曝露家族、および急性期または回復期のCOVID-19患者におけるSARS-CoV-2特異的T細胞応答の機能的および表現型を系統的にマッピング
急性期のSARS-CoV-2特異的T細胞は高度に活性化された細胞障害性表現型を示し、それは様々な重症度の臨床マーカーと相関していたが、回復期のSARS-CoV-2特異的T細胞は多機能であり、stem-like memory phenotypeを示した。
重要なことに、SARS-CoV-2特異的T細胞は、抗体血清陰性の家族や、無症候性で軽度のCOVID-19の既往歴を持つ回復期の患者で検出可能であった。
このデータセットでは、SARS-CoV-2が頑健で広範かつ高度に機能的なメモリーT細胞応答を誘発することを示しており、自然暴露や感染が重度のCOVID-19の再発を防ぐ可能性を示唆している。
<hr>
ワクチンの効果は一般的には特異的免疫グロブリン抗体で測定されることが多いが、新型コロナがパラダイムシフトとなるのだろうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿