2021年9月3日金曜日

コントロール不良喘息へのトリプル吸入:ネットワークメタアナリシス

テリルジー」、「ビレーズトリ」、「エナジア」と長期処方可能トリプル吸入製剤がでそろったが、喘息適応は「テリルジー」と「エナジア」、COPD適応は「テリルジー」と「ビレーズトリ」とやや不可解

 

コントロール不良喘息を対象とする固定吸入トリプルpIIIトライアルのネットワークメタアナリシス

中等度以上の喘息を対象とするJAMAの報告と合わせ評価する必要があるのかもしれない。トリプル製剤使用に関しては対象をどこにするか議論が必要だと思う。

 

Triple therapy in uncontrolled asthma: a network meta-analysis of phase III studies
Paola Rogliani, et al.
European Respiratory Journal 2021 58: 2004233; DOI: 10.1183/13993003.04233-2020
https://erj.ersjournals.com/content/58/3/2004233?rss=1

吸入コルチコステロイド(ICS)/長時間作用型β2アドレナリン受容体作動薬(LABA)/長時間作用型ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA)の3剤併用療法(FDC)が喘息増悪に及ぼす影響については,現在,相反するエビデンスが存在する。

メタアナリシスは、一見矛盾した結果の論争に決着をつけることができるため、9535人の患者を含む第III相ランダム化比較試験のネットワークメタアナリシスを行い、コントロールされていない喘息におけるICS/LABA/LAMA併用療法の効果を評価した。

高用量(HD)のICSを含む3剤併用療法は、中用量(MD)のICS/LABA/LAMA FDC、およびMDとHDの両方のICS/LABA FDCよりも、中等度から重度の増悪(相対リスク0.61~0.80)およびトラフ強制呼気量1秒の増加(+33~+114mL)に対して有効であった(p<0.05)。

HD ICSを含む3剤併用療法は、中用量(MD) ICS/LABA/LAMA FDCと比較して、重度増悪の予防に優れていたが(相対リスク0.46-0.65)、中等度増悪に関しては優れていなかった(p>0.05)

 

3剤併用療法は、喘息のコントロールに同等の効果があり、安全性にも問題はなかった。

今回の定量的統合により、ICS/LABA/LAMA FDCは、コントロールされていない喘息において有効かつ安全であり、中等度または重度の増悪歴を有する患者を治療するためには、併用するICSの用量が差別化要因となることが示唆された。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

 

JAMA誌報告

Triple vs Dual Inhaler Therapy and Asthma Outcomes in Moderate to Severe Asthma
A Systematic Review and Meta-analysis
Lisa H. Y. Kim, et al.
JAMA. 2021;325(24):2466-2479. doi:10.1001/jama.2021.7872
May 19, 2021
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2780374

 
中等度から重度の喘息患者において、3剤併用療法と2剤併用療法を比較したところ、重度の喘息増悪の減少と喘息コントロールの緩やかな改善に有意に関連したが、QOLには有意な差はなかった。

ドライマウスや発声障害がdualに比べ報告

 

 

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