学校検診で側弯チェックしずらくなった昨今だが、側湾による後年の心肺機能への影響はまだ検討段階である
120名に1名の側湾により、”心不全(HR=1.58、P<0.001)および心房細動(HR=1.54、P<0.001)によって主要有害心イベント(MACE)の生涯リスクが上昇”
Identification of an increased lifetime risk of major adverse cardiovascular events in UK Biobank participants with scoliosis
Valentina Q. Santofimio, et al.
doi: https://doi.org/10.1101/2022.11.21.22282578
背景 脊椎の湾曲による構造変化は、心臓を含む胸郭内の臓器に影響を与える可能性がある。特発性側弯症患者の心臓の異常は、しばしば矯正手術後または疾患による二次的なものとして研究されている。側弯症患者の心臓の構造、機能、転帰を調べるため、UK Biobank(UKB)成人集団コホートの表現型と画像データを分析した。方法:成人502,324人の病院エピソード統計を分析し、脊柱側弯症の参加者を特定した。39,559件の心臓磁気共鳴画像(CMR)スキャンから得られた要約2次元心臓表現型を、3D Analysis and Surface Modeling:3次元表面間(S2S)解析と同時に分析した。
結果 UKB参加者のうち、合計4,095人(0.8%、120人に1人)が全原因性脊柱側弯症であることが確認された。これらの参加者は、心不全(HR=1.58、P<0.001)および心房細動(HR=1.54、P<0.001)によって主要有害心イベント(MACE)の生涯リスクが上昇した。
側湾症患者では、橈骨方向のピーク拡張期歪み率の増加と縦方向のピーク拡張期歪み率の減少が確認された(それぞれ+0.29, Padj<0.05; -0.25, Padj<0.05;).
S2S解析により、心臓の上下の圧迫と側面の減圧が観察された。さらに、側弯症と高齢、女性、心不全、弁膜症、高コレステロール血症、高血圧、CMRへの登録減少との関連性が確認された。
結論 脊柱側弯症の患者には脊椎の湾曲が認められ、心臓の動きを変化させる。MACE増加との関連は、外科的矯正を行うかどうかの臨床的意味を持つ可能性がある。この研究は、成人集団において、脊柱側弯症患者における心機能の変化と生涯MACEリスクの増加の証拠を明らかにするものである。今後の遺伝子解析により、因果関係を評価することができるだろう。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿